Takalog ~世界一周 旅行記~

東南アジア・アフリカ・中東・中南米・・・世界一周の記録

ヨハネスブルグの安全地帯、白人居住地を目指せ! ~アフリカ旅行記㉕~

  超犯罪都市南アフリカヨハネスブルグのバスターミナルに到着して、震えながら過ごした前回 ↓

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1.勇気を出して外へ・・・

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 (かつては)世界最凶都市と言われた、ヨハネスブルグ。おそるおそる安全地帯のバスターミナルから外へと、慎重に踏みだす。

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見たところ、凶悪そうな眼付きの人間はいない。どこの国にもある、普通のビル街だ。

 

ただ、我々のような黄色人種は他にいないので、相当に目立つ存在であるのは確か。どこからか狙われているのではと再び疑心暗鬼に陥る。

 

 

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なんかやたらと見すぼらしいビルが・・・。世紀末な香りを感じる。こんなに窓が開いているのはなぜだ?そんなに空気が悪くて換気の必要があるのか?

 

 早くこんなところとはおさらばして、安全な宿に逃げ込みたい・・・

 

2.まるでビバリーヒルズ?一転平和な風景が・・・

 

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予約しているゲストハウスへと向かうべく、足早にバスへと乗り込む。

バス停が四方を覆われているあたりのも、襲われるのを防ぐためなんだろう。

 

3.地獄脱出!郊外には「白人の天国」が

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バスに乗り込んで約10分、ヨハネスブルグの中心街を離れると・・・

 

まるで海外学園ドラマに出てきそうな、緑あふれる風景に豪華な住宅があちらこちらに。

そして何より、ここまで旅行者を覗いて黒人ばかりだったのに、バスに乗っている人も街を歩く人も白人ばかりだ。これが白人居住区というやつか。

 

 

アパルトヘイトが廃止されたものの、黒人・白人の貧富の差がすぐに埋まるはずもなく、強盗行為が頻発。

 

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中心街はこんなんで埋め尽くされてしまったがために、富裕層の白人は郊外へと移り住んだという。

大都市の中心部が丸ごと見捨てられる、なんて世界でも珍しいのではないだろうか。

 

 

 4.天国ゲストハウスへ到着!1000円で超ハイクオリティ

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 ほどなくして、宿泊予定のゲストハウスに到着する。

 

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美しい庭にプールまで着いている。さっきまで北斗の拳の世界にいたはずなのに、

なんだこの落差・・・

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かわいい猫ちゃんも。

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フレークにスムージーまでついて、宿泊料はなんと10ドル!

日本円にして1000円強というから驚きだ。

 

オーナーのおじさんは裕福そうな白人なので、なかば道楽としてやっているのかもしれない。

ヨハネスブルグに着いたときはどうなることかと思ったが、ここは本当に天国だ。

 

5.やっと安息の地に着いたのに・・・

胃に穴が開くような思いでここまで来た。

アフリカ入りする前から心配だった、ヨハネスブルグ。やっと安全なところまで来られた。

後は、2日後の南米・チリ行きフライトまで猫ちゃんと遊びながらのんびりすればいい。

 

猫ちゃんを膝に乗せ、快適なWI‐FI環境でスマホを眺める。

 

 

 

のんびりと流れる時間・・・

 

 

 

 

しかし・・・暇だ。

 

 

 

やることがない。

 

 

 

 

そうだ、街に出よう。

 

 

我々が選択したのは、あの凶悪都市・ヨハネスブルグ中心街へ戻るという、イカれた選択肢だった。

「昼間なら強盗もおらんやろ」

希望的観測と怖い物見たさで、再びヨハネスブルグの中心街へと戻ることに。昨晩、震えながら過ごしたバスターミナルの恐怖はわずか2時間で消え去ってしまった。

 

 

人間は一度平和のありがたみを享受すると、今度は刺激を求めるようになってしまう。

我々の平和への感謝の期間は極端に短かったが。

 

 

 

貴重品を全て宿に置き、再び北斗の拳の世界へ・・・

 

もはや教祖!半身不随も全盲も治すアフリカの英雄「パスター・クリス」 ~アフリカ旅行記㉓~

 ジンバブエ ラストナイト。芋虫食ったり、路上でビール飲んで怒られたり ↓

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1.アフリカ編のラスボス・恐怖のヨハネスブルグ

 

1か月近くかけてきた東アフリカ編もいよいよ終盤に。最後はバスで南下して、アフリカ三大危険都市・ヨハネスブルグへと向かうことになる。

 

 

ヨハネスブルグ──

ダル・エス・サラーム(タンザニア)とナイロビ(ケニア)と並んでアフリカ三大危険都市に数えられる恐怖の街だ。

 

その恐怖伝説は枚挙に暇がない。

 

  • 強盗遭遇率150%
    街を歩けば必ず強盗に遭う。二度目に遭うかどうかは運次第 
  • 入ると絶対に死ぬビルがある
    犯罪者たちに乗っ取られたビルがあり、一般人は入った瞬間に射殺される 
  • ホテルが襲われ、宿泊客「全員」が強姦される
    夜にホテルが襲撃を受け、「男も女も」構わず全員が強姦される

 

 等々、恐ろしすぎる伝説が語り継がれている。

 

 

命知らずアピールをしたいわけでもないので、この街に行くのは避けたかった。しかし、南米に向かう飛行機が、ヨハネスブルグ発しかとれなかったのだ。

 

恐怖に震えながらも、ヨハネス行きのバスに乗り込む。

 

2.バスに日本人が乗ってると狙われる?

ジンバブエのブラワヨからヨハネスブルグまでは、約10時間ほど。

バスに乗って自分の席を見つけたのだが、何かがおかしい。

 

なぜか我々二人の席が両方とも通路側なのだ。

 

普通なら二人組には通路側・窓際をあてがうか、窓際席を前後であてがうはず。乗車率も7割弱といったところで、十分に余裕もあった。

 

不思議に思って乗務員に理由を聞いたところ、

 

「日本人が乗っていることが分かると、強盗に襲われるから」

 

とのこと。

ヨハネスブルグの治安はよくなっているとは聞いているが、怖すぎる・・・

 

 

3.生ける伝説!その名はパスター・クリス

バスの中では、30分ほどのDVDがエンドレスで流れていた。

 

「パスター・クリス」という有名な牧師が今まで起こしてきた「奇跡」の数々を紹介するという映像なのだが、なかなかにカルト臭かったので見入ってしまった。

 

↓ 彼がパスター・クリス

 

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両足に障害を抱え、希望を失った少女

 

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しかし、パスタークリスは彼女にエネルギーを送っただけで完治させてしまう。

まさに奇跡である。

 

 

↓ 車いすから立ち上がり、恩人・クリスの胸に飛び込む少女

 

 

↓ 全盲の少年も、クリスが触れただけで目に光を取り戻す



↓ 会場で奇跡の数々を目の当たりにして、歓声をあげる観客たち。

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他にも、寝たきりの老人に触れた瞬間起き上がる、末期ガンを完治させるなど数々の奇跡を起こしていく、パスター・クリス。

 

もはや一介の歌手を超えた、神にも等しい存在といえるだろう。

彼がいれば、世界の1つや2つ救えるのでは。

 

そして、この1ループ30分程度ビデオが、ブラワヨからヨハネスブルグまでの10時間の間、延々と流されている。どこぞのサティアンかと思った。

 

この映像をエンドレスで流そうと決めたバス会社にも、狂気を感じる。

アフリカの人はよほど救いを求めているのかもしれない。

 

ある意味、ヴィクトリアフォールなみの印象を脳裏に残してくれた映像を眺めながら、バスは恐怖のヨハネスブルグに到着する。

 

強盗が最も活発に動く深夜に・・・

 

5000000000ジンバブエドルを手に入れた ~アフリカ旅行記㉑~

ヴィクトリアフォールを堪能しきった前回 ↓

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◆ブラワヨに到着

リビングストンから夜行バスに乗り、朝方ブラワヨの街に到着する。

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リビングストンはヴィクトリアフォールを中心とする「豊かな観光都市」だったので、ここからが本当のジンバブエという印象だ。


日本出国までは、ジンバブエについて「貧しい」という印象を持っていた。

 

というのも、日本で流れる数少ないジンバブエのニュースは、経済状況悪化に伴うハイパーインフレに関する物だったからだ。

当時のニュース画面に映っていた、おびただしい数の0が並ぶ紙幣は視聴者に強烈なインパクトを与えた。

しかし、実はジンバブエは元々はアフリカの中でも豊かな部類に入る国で、経済政策の失敗によって紙幣価値が暴落→インフレという結果になったにすぎない。

現在は経済状況も全盛期ほどではないにしろ、かなり回復してきていて、少なくとも都市部では貧困にあえいでいる様子は見られない。

有名なジンバブエドルもインフレが限界に達して以降は使われておらず、USドルが通貨として使われてきた


ちなみにジンバブエドルの紙幣は最終的に「1兆」まで発行されたとのこと。

数字にすると1000000000000。もはや0が1つくらい少なくてもバレなさそうだ。

 

ジンバブエドルを手に入れよう

そしてせっかくジンバブエに来たのだから、ジンバブエドルは是非とも手に入れたいところ。

既に流通していないこの紙幣だが、入手自体はそんなに難しくない。

土産物として観光地で普通に売られているからだ。

 

 

しかし1枚あたり3~5ドル程度と結構な金額をふっかけてくるし、ただ買うのでは面白くない。


そこでせっかくなので、街の人からジンバブエドルを買うことにした。

 

他にブラワヨでやることもないし。

 


ジンバブエドル持ってない?高額で買うよ!」

 

街行く人々に声をかけまくって、良い返事をもらえた人とは翌日同じ場所にて落ち合うことを約束する。

 

ジンバブエでは珍しい日本人が、旧紙幣を求めて声をかけ続ける光景は、さぞ不気味に映ったことだろう。

 

反応は概ね上々で、翌日家からジンバブエドルを持ってきてくれると約束してくれた。
貨幣としての価値を失って、紙くず同然になっていた紙幣がお金に変わるのだから願ってもない話なのだろう。とても嬉しそうにしながら家に帰っていった。

 

そして翌日、


約束通りジンバブエドルを持ってきてくれた。

 

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最大で5000000000ジンバブエドル紙幣までが手に入った。

しかも土産として売られている金額の5分の1程度で。
本当はもっとも最大額面の1兆ジンバブエドルを手に入れたかったのだが、贅沢は言えない。

ちなみに紙幣のデザインを考えるのが面倒になったのか、一定の金額以上は全て同じ「グレート・ジンバブエ遺跡」という古代遺跡が描かれている。

 

USドルでこれの額面100分の1でもあったらなあ。

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高額身代金を得た誘拐犯ごっこ

 

ゴミとお宝 ~アフリカ旅行記⑰~

 

1.線路は続くよどこまでも

 

予定乗車時間の48時間をとうに過ぎても、のんびりと進むタンザン鉄道。

 

 一晩明けてどの程度進んだのかと思ったら、ずっと修理していて全く進んでいなかったりするから笑えてくる。

 

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インドでも電車の遅延は日常茶飯事で10時間を超える遅延も多かったが、自分が乗った電車でここまで遅れたのははじめてだ。

 

日本のスケジュール管理ってすごいんだなあとしみじみ思う。

 

お腹が満たされていると、多少(多大)の遅れも笑って許せるようになる。

 

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本当にしょっちゅう止まる

窓からゾウさんやキリンさんが見えたこともあったようだが、そういう時に限ってよそ見していたり居眠りしていたりしたのが本当に悔やまれる。

2.ゴミの分別、そんな文化はない!

 

「ゴミは分別してゴミ箱へ」

 

日本では当たり前のことだが、ここにはそんな文化はない。

バナナの皮、ペットボトル、紙くず──車内で出たゴミを、乗客たちはなんの躊躇もなく窓から放り投げる。

せめて我々だけでもとゴミ箱に入れたのだが、あろうことか清掃のおばちゃんがゴミ箱のゴミをまとめて窓から捨てる始末だ。

 

「限られた地球資源を大切に」

 

たった1億人の日本人がエコに取り組んだところで、12億人のアフリカ人たちがこんな様子では焼け石に水としか言えない。

 

しかし後に、窓からゴミを捨てることは、「すべてが無駄ではない」ということに気付かされる。

 

窓から外を見ると、アフリカの子供たちが手を振っているが、彼らは我々に手を振り返してほしいのではない。彼らが求める物は、

 

ゴミだ。

 

廃棄されたペットボトルは水を汲むのに使えるし、バナナの皮は燃料にもなる。

ゴミは貧しい少年たちにとって「ゴミ」ではなく、「お宝」なのだ。

清掃員がゴミを窓から捨てているのは、ある種人助けのため(めんどくさがってそうしている面も)でもあるということか。

 

 

 

 

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窓からペットボトルなど投げ捨てると、彼らは即座に反応して奪い合うように拾いに行く。

それを見て笑う、乗客たち。まるで池の鯉に餌をやっている人のような顔をしている。

 

 

 

アフリカで広がる貧富の差を目の当たりにした。

 

そんなちょっと複雑な感情を抱きながら、列車はいよいよザンビアの国境へと到達する。

タンザニアの官僚と知り合いに ~アフリカ旅行記⑮~

ダルエスサラームに到着した前回 ↓

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1. ガッカリサファリ

 

「アフリカに来たんだからサファリくらい行かなきゃ」

 

特段サファリに興味があるわけでもなかったが、そんな強迫観念にも似た思いを抱きつつ、ダル・エス・サラームの市内から日帰りで行けるサファリツアーに参加した。

お値段は日本円にて約12000円ほど。 

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途中の村

 

 

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子どもかわいい

 

  

ダルエスサラーム市内から車で2時間程度行ったところで、サファリを楽しめる国立公園に到着するが、あいにくの天気。

 

 

 

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動物、少ない・・・

 

結局見られたのはキリンくらいで、サイやライオンなどのメインどころは一切見られず。キリンは意外と足が速いということを知ったのが唯一の収穫。

 

 

肉食動物などを観たいならこうした「ハズレ」の日があるのを見越して、数日間はキャンプを張らなければならなかったのだろう。

正直サファリに対する気合が全く足りてなかった。

 

 

2.タンザニア官僚からおもてなし

 

夜はまさかのタンザニア官僚の家へお呼ばれ。

先輩が大学の友人づてに連絡をとって、約束をとりつけていた。

遠いアフリカの地でできた、まさかの人脈だ。つくづくすごいお人だと思う。

 

 

 

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奥さんから手料理をごちそうになった。

 写真左上の肉まんみたいなのが、こちらの主食「シーマ」。トウモロコシをこねた物で、ご飯と並んでアフリカの食卓ではよく出てくる。

手でちぎって、肉や豆を煮込んだスープと一緒に食すのだが、最後まで今一つ馴染めなかった。

 

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ビールもごちそうになったのだが、まさかのこのタイミングで体調不良に。

せっかくご馳走してくれたのに、味が全然わからない・・・

 

ここまで緊張の連続で、疲れが溜まっていたからかもしれない。

それでもせっかくのご厚意で頂けるので、そこそこの量は飲んだ。

結局この後二日ほど寝込む羽目になってしまった・・・

 

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3.タンザニアからザンビアへ行く鉄道「タンザン鉄道」

 

タンザニアでの滞在を終え、近日中に隣国ザンビアへ行くことに。

タンザニアのダル・エス・サラームからザンビアまでは「タンザン鉄道」という電車が走っており、約48時間で到着する。丸二日という、なかなかの長旅だ。

 

この電車は満席になることも多い上に、週3本しか走っていない。

1度逃すと、既にやることが尽きたダル・エス・サラームでの滞在が伸びることになるというなかなかハードな状況だ。

 

しかもこの電車は1等席のチケットがなかなか取れず、しばしば満席になるのだとか。48時間も乗るのだからせめて1等車で行きたいところ。

 

ただ、こちらにはタンザニア官僚が付いている。

相談したところ、快く1等席を確保してくれた。食事をごちそうになっただけでなく列車のチケットまで。何から何までお世話になりっぱなしで、本当にありがたかった。

 

タンザニアに着いてから色々と順調すぎて怖いくらいだ。

 

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出発前日、アフリカの民族舞踊を見学

 

日本より楽しい?台湾プロ野球の応援 ~台湾プロ野球観戦旅行記②~

唐突に思い立ち、台湾プロ野球観戦旅行へと旅立った前回 ↓

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急遽台湾プロ野球観戦旅行を思い立ち、球場までやってきた前回。

観戦直前に金欠に陥りながらも、無事プレイボールに。

 

1.ついに試合開始!すばらしい盛り上がり

前日から天候が不安視されていたが、なんとか雨も上がって午後18時に無事試合開始。この日は、ラミゴモンキースVS兄弟エレファンツの試合。街中でもほとんど野球要素を見かけなかったこともあって盛り上がらないかと思われたものの、それは杞憂に終わった。

 1-1さすがは人気球団!しかしビジターは…

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台湾球界1の人気球団だけあって、ラミゴ側の応援席はプレイボール時には内野席がほぼ埋まっている状態で、開始1時間後にはほとんど内野席はほぼ完売になっていた。

しかし一方のビジター側は・・・

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圧倒的に観客数が少ない。わずか10人ほどで応援する応援団には哀愁すら漂う・・・

  

1-2 野球のレベルは低め

野球のレベルは正直に言って低い。投手の球速は軒並み140キロいくかいかないくらいだし、守備の動きも緩慢。日本の2軍レベルくらいではないだろうか。王柏融も4割を打っているとはいえ、相手投手のレベルが低いのは少々気になるところ。

投手は直球主体、打者はフルスイングで長打を狙うといったメジャーリーグスタイルの野球なので、必然的に試合展開はダイナミックになる。痺れる投手戦といった展開は少なる反面、野球になじみがない人にとっては日本プロ野球よりも面白く感じるかもしれない。

 

1-3 お目当ての王柏融は不発・・・

この日は、お目当ての「大王」は3番ライトで先発。

残念ながらこの日は王のバットから快音は聞かれなかったが、応援歌が聞けて良かった。

ちなみに王の応援歌は、千葉ロッテの得点時のテーマと同じ曲を使用している。ロッテとラミゴは毎年親善試合を行っている影響からだろうか。なんにせよロッテファンとしては、否応なく興奮する曲だ。最近マリンに行ってもこの曲を聴ける展開にならないだけに、懐かしい気持ちにすらなる・・・

 

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↑ 王の打席動画

 

1-4 球団主導の応援、すごくいい

野球のプレーに特筆すべきものはない。しかし、台湾プロ野球の神髄は応援にある

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↑ラミゴガールのダンスに観客もノリノリ

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ラミゴガールの華やかなダンス、球場側で流される選手応援歌、スタジアムDJ、そして一緒に盛り上がる観客──まるでクラブイベントのようで自然と楽しくなってしまう

日本の応援団は有志でやっているが、台湾(ラミゴだけ?)はそのすべてが球団主導であり、演出も全て計算されつくしている。どちらが良いのかは人それぞれだが、ボランティアの応援団の場合はその年によって仕事の都合などで人員構成が変わって応援の質にバラツキが出るが、「やって頂いている」以上は文句をつけることもできない。

 

逆に球団が音頭をとっているのであればいつも同じ質が確保できるし、観客の声を取り入れて改善もできる。「応援」はプロ野球の重要な要素の一つであるにも関わらず、現状はほぼすべての球団が直接タッチせずにボランティアに任せている。考えてみれば異様な光景なのだが、長年作られてきた歴史である以上はそう簡単にテコ入れできないのかもしれない。台湾の良さも取り入れるところは取り入れてみてほしいが・・・

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↑ ラッキーセブンで出てくるスタジアムDJ

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チャンステーマは千葉ロッテと共通。千葉ロッテファンの自分は大歓喜

ラミゴ・モンキーズ 7回ラッキーセブン応援 - YouTube

↑ラッキーセブンは子供たちがステージ上で踊る


1-5試合終了、ラミゴ大勝利

 試合はラミゴが序盤・中盤と小刻みに得点を重ねて僅差でリードして最終回へ。4番が放った特大ホームランを放つなど、さらにリードを突き放して見事に勝利。

王の活躍は見られなかったが、来年我らがマリーンズで活躍してくれるはずだ(願望)

大満足だった台湾プロ野球。また来年も来たい。

2.試合終了。桃園市内のホテルへ

痺れる展開を制した、ラミゴモンキース。興奮も冷めやらぬ中球場を後にし、桃園市内のホテルに向かう。

2-1無料のシャトルバスで、球場から中道駅まで

球場を出てすぐの所から頻発している無料のシャトルバスで、近隣の「中道」という駅に向かうことに。中道からはローカル鉄道に乗り換えて10分ほどで行ける「桃園」の駅がホテルの最寄駅になる。

 

2-2 行先を伝えるのが難しかった

球場のシャトルバスに乗る際、行き先を伝えるのに少々苦労した。台北市内だと至る所に日本語の表記があったり、日本語を話せる人がいるのでどこへ行くのも簡単だ。ところが台北市から電車でわずか40分程度の桃園市内になると、途端に中国語以外は通じなくなる。英語表記もないので、書いてあることもほとんどわからない。

スペイン語なら使われている文字はアルファベットだし、英語とも似た単語が多いので書いてあることが読めたりする。台湾や韓国はメジャーな観光スポット以外に行く場合は難易度が一気に跳ね上がると思う。

 

2-3 ホテルに無事到着

親切な学生風の女の子が駅に向かうバスだと教えてくれたおかげで、さほど迷うこともなく電車に搭乗できた。彼女は日本語を勉強中なのか、知っている単語をひねり出しながら伝えようとしてくれた。台北でも感じたが、若い人で日本語を勉強している人が多い気がする。日本で将来働くために勉強しているのか、それとも学校で必修だったりするのだろうか。

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無事、ホテルに到着。なんだかんだ球場から1時間半ほどかかってしまったので、結果的には台北に戻ってもよかったかもしれない。

 

次回、球場観戦の「ついで」に行った台湾観光編。

 

 

ラミゴの「大王」を観に台湾へ 台湾プロ野球観戦旅行記⓵

アフリカ旅行記中断して、先月行った台湾プロ野球を観に行った時の話を。

 ↓ アフリカ旅行記。カイロ到着したとこでストップしてます。台湾旅行記後再開。

 

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「そうだ、台湾行こう」

思い立ったのは出発2日前だった。

私はプロ野球マニアで、12球団ほぼすべての選手を覚えているほど。テレビで野球が流れていたらすべての仕事の手を止めて見入ってしまう野球狂だ。

2年前にメジャーリーグ観戦の夢も叶え、あとは韓国・台湾野球を観戦したいと常々思っていた。そんな時にちょうど仕事に余裕が出来たので、急遽2泊3日の台湾旅行を思い立った。これまで40ヶ国を訪れていたが台湾に行ったことがなかったので、ちょうどいい機会でもあったし。

そして思い立ったが即行動。台湾プロ野球の日程ろくろく調べもせず、スカイスキャナーで台湾行きのチケット購入ボタンを押していた。

 

1.ラミゴ・モンキース観戦旅行へ

以前から興味があった台湾プロ野球、中でも日本のスポーツ紙で度々話題となるラミゴ・モンキーズの主軸打者「大王」を見るのが今回の目的だった。

1-1ラミゴモンキーズとは

台湾プロ野球の中でも、絶対に行きたいと思っていたのが、「ラミゴ・モンキーズ」の試合だ。日本でも球団専属のチアガール「ラミゴ・ガール」や昨年行われたWBC壮行試合の 日本戦で特大ホームランを放った、大王こと「王柏融(ワン・ポーロン)」についてのニュースが度々報じられている。台北 正確には隣の桃園市を本拠地しており、台湾でも屈指の人気を誇る強豪チーム。
日本の千葉ロッテマリーンズとは友好関係を結んでいるので、シーズンオフによく試合をしている。

 

 

1-2大王・王柏融(ワンポーロン )

26歳にして2年連続で打率4割を達成した、台湾球界最強の怪物打者で、「台湾の大王」とも呼ばれる。WBCの壮行試合で日本代表と戦った際には、楽天・則本から特大の本塁打を放ったことでも有名。2019シーズンからは日本への移籍も噂されており、争奪戦に発展する可能性が高い。日本で言えば松井とイチローを足したような若き天才打者である。

 

「台湾で大王が見られるのも最初で最後」だという思いが今回の台湾行きを促した。

 

1-3ラミゴガール

「めちゃめちゃかわいい」と日本でも度々報道される、球団専属のチアガール。日本ではラミゴのどの選手より有名だったりする。王のプレーの次に、観るのを楽しみにしていた。

 

2.台湾での野球人気は凋落気味

元々は野球熱が高かった台湾だが、近年は国内プロ野球の人気は衰退しているという。かつて発生した八百長問題の影響で任期は急落し、元々8球団だったのがなんと4球団に。日本の1リーグより少ない球団数になってしまった。
実際、台北市内の繁華街のスポーツショップでも野球グッズを見ることは一切なく、商品棚に並んでいたのはほとんどがバスケットボール用品だった。

 

3.台北市内から本拠地、桃園野球場へ

3-1市内から電車で40分、空港からは20分の好立地

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車体にはラミゴの選手が

市街地からは電車で40分ほど、空港からは20分ほどで球場最寄りの「桃園運動場」駅に到着する。電車の乗り心地は非常によく、日本の特急電車レベル。料金も市街地まで300円程度とあって、台湾が他の物価が日本とほぼ変わらないことを考えると非常に安い。

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千葉ロッテのユニで駅に降り立つ。

ここから球場までは徒歩5分程度。

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3-2チケット料金すごく安い!にも関わらず・・・

チケットカウンターに到着。チケット料金は内野の一番良い席でも1400円程度と非常に安い。

もちろん内野席を購入──しようと思ったところ、「現金がない」というまさかの事態に。ここまでさんざん飲み食いしてきた上に、最後にコンビニビールを買ったばかりにわずか200円程度が足りなくなる大失態に。


あわてて球場周辺を走り回ってATMを発見。事無きをえたが、ヒヤリとした。プロ野球観るために台湾まで来たのに、お金がなくて観られないとなったら、本当に笑えない。

海外ではお金を余らせたくないとの思いからギリギリの金額をおろそうとするので、しばしば金欠に陥る

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この日は台湾軍とのコラボ企画の日。軍人との写真撮影も。

女の子と撮影するときはとても愛想がよかったが、自分と撮るときは塩対応・・・

 

3-2盛り上がるラミゴ応援席!一方のビジターは・・・

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美しい桃園野球場

球場は非常にきれいな天然芝。国際試合でも頻繁に使用されるだけのことはある。

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ラミゴ・モンキーズのマスコットキャラクター。モンキーというより完全にゴリラで、

結構いかつい。

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グッズショップ。レプリカユニフォームは8000円ほどで、日本とほぼ変わらない。

 

次回、試合開始編。