Takalog ~世界一周 旅行記~

東南アジア・アフリカ・中東・中南米・・・世界一周の記録

カイロの繁華街からバスですぐ!ピラミッドへ行こう  アフリカ旅行記⑥

  

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全ての印象が、ぞう〇んインジェラに埋め尽くされたエチオピア1日観光を終え、
再び飛行機に搭乗。登場人物が踊りまくるステレオタイプなインド映画1本を観終わってうたた寝をしている間に、飛行機はカイロ空港へ到着する。

 

エジプト──幼少から抱いていた「ピラミッドを観たい」という夢がいよいよ叶う。
なぜ巨大建造物をつくったのか、いまだ全貌が解明されていない内部構造・・・
想像するだけでわくわくする、ミステリー満載のピラミッド。


ただ、今はインターネット時代。そうしたロマンを感じる心は、
事前の検索でそこそこに砕かれている。

 

「ピラミッドの入り口付近にはケンタッキー・フライド・チキンがある」
「ピラミッドの向こうには高層ビル群が見える」

 

など、神秘的ムードぶち壊しな情報がずらり。我々からすれば遠い地にあるロマンの塊でも、現地の人々にとってみればぶらっと行ける暇つぶし観光スポットなんだろうな。


インターネットが旅を身近に感じさせてくれたおかげでこの旅に出発できたわけだが、
一方でピラミッドへの理想像を減少させる原因となってしまっているわけで。
本当の意味で旅のスリルを楽しみたいのなら、事前情報を集めすぎるのも考え物だ。

それでも、長く恋焦がれたピラミッドに行けるとなれば、否応なく心は踊る。いざ、大都市カイロの中心街からピラミッドへ向かう。

 

もっとも有名なギザの三大ピラミッドはカイロ市内からローカルバスでわずか15分ほど。
超至近距離に位置しているのだが、ここで問題となるのがバスの乗り方だ。
当然ながら、アラビア語なんてかけらも話せない。唯一知ってるのは「アッサラームアライクム(こんにちは)」
だけ。地球の歩き方で覚えた。

しかし行き先を伝えられないからといって、安易にタクシーを選択してはならない。
貧乏バックパッカーはとにかく1円でも節約したい!というさびしいフトコロ事情もあるのだが、なにより問題なのが「世界3大ウザい国」と言われるエジプトの国民性である。
ちなみにあと2つはインドとモロッコ。インドには行った際にタクシー運転手ともめまくったのを覚えている。


バックパッカー旅行記によると、「とにかく金を払うときにもめる」「一度価格が妥結しても油断してはならない。平気で合意した金額を翻して追加請求してくる」
など、どのサイトでも恐ろしい記述ばかりだ。

 

そしてあくまで自分の経験による感覚だが、途上国のタクシー運転手というのは基本的に糞だ。最初に提示してくるのは人を馬鹿にしてるのかと思うような法外な金額だし、「バスで行きたいんだ」と伝えれば「バスは運転終わってるからタクシーで行くしかない」などと平気で嘘をつく。旅慣れしていない頃は何度も騙されそうになった。誠実に明朗会計してる運転手など1割もいないのではなかろうか。まあ彼らもタクシー業を営む車はリース品なので、1日ずつ、1台ずつが生活するための勝負だというのはわかるが。


少々脱線したが、結局ボッタくりや揉める可能性があるタクシーはつかわないという結論は変わらない。エジプト人✖タクシー運転手なんてウザさの王様のようなものとは極力関わりたくないので、なんとかしてバスの運ちゃんにピラミッドへ行きたい旨を告げる必要がある。

 

言葉は通じないのだから写真をスクショするかオフラインのGoogle翻訳をDLしてくればよかったと後悔したが、時すでに遅し。そして苦し紛れにとった手段は、

 

手で「△」マークをつくることだった。

 

そしてこれが見事に的中。運転手からバスに乗るよう促され、日本円にてわずか数十円のエジプトポンドを支払い、バスに乗り込む。

 

乗り過ごさないようにMaps.me(オフラインマップアプリ)とにらめっこするが、そんな心配をすることなく親切な乗客が15分程度進んだ後に「ここで降りなよ」と降車を促してくれた。

降車して10分ほど歩くと、遠方にいよいよあの巨大な三角が見えてくる・・・

 

見た目は完全にぞ○きん!エチオピア名物インジェラ   アフリカ旅行記⑤(エチオピア2/2)

 

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 空港職員の計らいでなんとか空港を出ることが出来た前回。そもそも個人の裁量で出られたり出られなかったりすること自体が驚きなのだが。

 

◆アディス・アベバ市内に徒歩で向かう

空港から外に出ると、複数の黒人から即座にと囲まれ「タクシー乗らないか」と勧誘攻勢。これはアジア圏でもお馴染みの光景だったので、特段驚きはない。

彼らが言ってくる「good price」が全然good priceでないのも共通で、どこか既視感すら覚える。

事前にMaps.meで空港から駅までは徒歩30分程度だということが分かっていたのと、特に急ぐ用事もなかったのでタクシーの誘いをすべて断って歩き出す。徒歩ならタクシー強盗やボッタくりに遭うこともない。お金も節約できて一石二鳥、徒歩最強説。

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かなり古い時代の日本車が数多く走るアディスアベバ市内。

日本で耐用年数を終えた車が、アフリカに払い下げられて現役稼働している。日本車の優秀さが良く分かるワンシーンだ。

 

エチオピア名物、「インジェラ」にチャレンジ

アフリカの中でも治安が悪い方だと聞いていた、アディス・アベバ。ただでさえアフリカ自体に恐怖を抱いていたので、かなり警戒しながら歩く。

街を歩いているアジア人など一人もいないので、すれ違う人々がジロジロとこちらを見てくる。しかし襲ってきそうな雰囲気は全くなく、むしろ時折陽気なおじさんが「ジャンボ!(スワヒリ語でこんにちは)」と声を掛けてくるほど平和な雰囲気。

夜はどうだか分からないが、昼に関しては危険な様子は一切なし。

出発前は「生きて帰ってこられないのでは」とまで高まっていた、アフリカに対する警戒心は徐々に薄まっていく。

 

そして、お腹がすいたので出発前のリサーチで食べたいと思っていた、エチオピアの名物「インジェラ」に挑戦することに。

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まずは長い飛行機旅を終えた打ち上げにビール

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そして出てきたインジェラ。イネ科の植物から精製した粉をこねて発酵させたものだそうで、見た目はまんまぞうきん。

どうみても美味しそうに見えない(食べ物にすら見えない)これを、豆を煮込んだちょっと塩気のあるドロッとしたスープにつけて食する。

 

つけだれの役割を果たすスープの方はそこそこ美味しいが、肝心のインジェラの方は・・・

 

味もぞうきんだった・・・

 

口に入れた瞬間、酸っぱい味とにおいが口全体に広がる。ぞうきんなど当然食べたことはないが、実際食べたらこんな味なのだろうなと想像させるような酸味。

「グルデンフリー食材」ということで、最近ダイエッターの中で密かに流行りつつあるそうだが冗談じゃない。こんなもの流行ってたまるか。

 

ただ、エチオピア人にとってこのインジェラは「これがなければ食事が始まらない」と言われるほど、必要不可欠な存在とのこと。

かつての日本人にとってのご飯のような役割を果たしているのだから、エチオピア人の味覚はわからない。これが文化の違いというものか。

 

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その他に出てきたパンに、インジェラにかけたソースをかけて口直し。

全部で800円しなかったくらいだが、これはそこそこちゃんとしたレストランで食べたせいで、ローカル食堂ならもっと安く抑えられたかもしれない。まあもっとひどいインジェラが出てきそうだが。

 

 

 

2018年 MLBオールスター開催の地、ナショナルズパークに行った時のこと

◆2018年のMLBオールスターは史上まれに見る乱打戦

先日ワシントンのナショナルズ・パークで行われた、メジャーリーグオールスターゲーム

両チーム合わせて史上最多10本のホームランが飛び交うシーソーゲームの末、8 - 6でアメリカンリーグが勝利した。

 

◆かつて訪れたナショナルズ・パーク

今回の激戦の舞台、ナショナルズ・パーク。2年前にアメリカ・ハイチ・ドミニカ共和国を巡る旅行をした際に日程が合ったので、たまたま訪れたのを思い出す。

 

◆メジャーの球場は日本とスケールが違う!

正直、ナショナルズには特に思い入れもなく、数少ない知っていた選手シャーザーとハーパーも出場しないとあって、観戦前のテンションは今一つ。

 

しかし一歩球場へ足を踏み入れると、メジャー特有のスケールに自然と胸の鼓動が高まる。

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ボールパーク」とも言われる、野球を知らない人でも楽しめる設備の数々。

5階席まである圧倒的規模の球場──その全てに心を奪われた。

 

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観戦したのはもっとも安い12$の5階席。

なぜかスタジアムDJのように選手名を逐一コールする名物?おじさんも。

 

試合はメジャーらしいホームラン攻勢で、相手のインディアンスを打ち負かすダイナミックな試合内容。本音を言えば、田中将大ヤンキースや当時マーリンズに所属していたイチローの試合を観戦したかったのだが、十分に満足できるMLB観戦だった。

 

ただ一つ不満な点と言えば、日本の球団であればファンクラブをはじめとする熱心なファンが陣取る外野席がガラガラその分全体の熱狂度は高いのだが)だったり、試合が終わると余韻も楽しまずさらっと帰ったりするところか。

 

この辺もお国柄の違いなのだろう。

 

 

大嶺翔太 まさかの引退! 素行が悪かったのか・・・

ロッテ大嶺翔太が引退 複数の金融機関と借り入れのトラブル…「本当にご迷惑を」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

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千葉ロッテ大嶺翔太がシーズン中にまさかの引退とのニュースが飛び込んできた。2018年は1・2軍を往復していたものの出場していた試合では活躍していたし、後半戦も戦力として期待していただけにビックリした。

 

まあ、一軍出場がある選手がシーズン後ではなくこの時期に引退するということは、何かあるというわけで・・・。ニュース速報を見ると、

 

金銭トラブル

 

だという。入団前も高校生ながら居酒屋での飲酒で問題になってたし、「やっぱりな」というところか。

 

■良いエピソード  非常に練習熱心

 

大嶺に関しては個人的に知った良いエピソードも悪いエピソードもある。まずは良い方から。

後輩がロッテの春季キャンプ(たしか大嶺が4年目くらいの頃)で連習サポートのアルバイトをしていたのだが、その時大嶺の個人練習に付き合っていたという。

 

内野守備では、ゴロ捕球からスローイングの基本的な流れを反復練習。最後の一人になるまで汗を流していたという。一軍に定着するため、血の滲むような努力をしていた大嶺は野球に対しては真摯だったと言っていい。また、練習に付き合った後輩にもとてもさわやかに接してくれたとのことで、人当たりも良かったようだ。

 

■悪いエピソード  ショウタにおっぱい揉まれた

 

東京から、石垣島キャンプの見学に行った時のこと。現地で仲良くなった女の子が1人でバーに行ったところ、「ロッテのショウタ」に胸を揉まれたというのだ。当時のロッテにショウタは3人いたが、特徴を聞くにほぼ大嶺で間違いなさそう。

野球も元気で夜も元気だったということか。

今回の金銭トラブルとは直接関係がない話だが、高校生の時から居酒屋に通っていたことからも分かるが夜遊び好きなのは間違いない。あくまで想像だが、一流選手が通うような高級な店をはしごしている内に借金を背負ってしまったのかもしれない

 

金遣いの荒さから背負った借金で身を崩す元選手は非常に多い。

まだ大嶺も若いだけに、ここから心機一転やり直してほしいものだ。

 

 

 

大学で登壇させて頂きました

生まれ故郷の兵庫県豊岡市に滞在しているときに知り合った大学の先生から依頼されて、東洋大学のゼミで登壇することに。講演テーマは、
 

ホワイト企業辞めて旅に出たら人生が変わった」

 

という少々大げさなものを掲げました。

要は「生き方は色々あるから一つの価値観に縛られないほうがいいですよ」ということです。

 
私は新卒で入った会社を30手前で退職したのですが、当初は「こんなホワイト企業辞めたら人生終わり」くらいに思っていたんです。
 
もともと考え方はわりと保守的な方で、浪人や留年など多少の回り道はあったものの進学→就職→会社員生活という一般的(といわれる)レールにはずっと乗っていました。
 
ところが、訳あって退職してからは旅に目覚めて色々な国へ行くようになったのですが、色々な価値観に触れたことで「会社員と安定した生活こそ正義」というそれまで植え付けられていた価値観が絶対ではないことに気づくことが出来たんです。
 
ありがたいことに世界一周を終えて帰国した今は、ライターという自分がやりたかったことに近い仕事を頂けています。もちろんフリーという立場上、身分は不安定だし社会的信用も低いので大学生の皆さんにお勧めはできないルートです。それでも人生の正解は一つじゃないということだけはお伝えできたのかなと。
 
また、その気づきに至るためには、海外へ行くことが有効な手段の一つであることも強調しておきました。
手っ取り早く色々な価値観が半強制的に流れ込んでくる環境を国内で見つけるのは難しいですから。
 
講演は40分ほどで無事終了。
 
ゼミ生の皆さんは私のようないきなり現れた怪しい人物の話を真剣に聞いて下さり、話す側としてはとてもやりやすかったです。国際学部ということである程度海外への興味は持っているはず。長期休みを生かしていろいろな国へチャレンジして何か進路へのヒントを掴んでもらえたらうれしい限りです。
 
しかし大学時代ゼミに所属しておらず(早稲田商学部はゼミなしでも卒業できる)、授業にもろくに出ずに飲み&麻雀三昧という不良学生だった自分が大学で登壇することになろうとは思いもしませんでした。
 
素晴らしい機会を頂けて、感謝感激です。

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アフリカでコンドームを配ろう

スケジュール確認不足によって 、わずか1種類の予防接種でアフリカに向かうことになってしまう。

前回 ↓

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 現地で犬に噛まれようものなら、即座に狂犬病破傷風のリスクが付きまとうわけで恐ろしいことこの上ない。ケガ一つしてはいけないという、縛りプレイが確定してしまった瞬間である。

 

◆航空券を確保

予防接種も完了し(してない)、次は航空券の確保だ。

いつも航空券を確保するスカイスキャナーで調べたところ、

https://www.skyscanner.jp

3月出発の成田→カイロ(エジプト)の航空券が7万円ほどだった。大学生の春休みとぶつかる時期だったので価格の高騰が心配されたが、学生でエジプトやアフリカに行く人はほとんどいないせいかすごく価格が上がるようなことはなかったようだ。

これがタイやニューヨークのような人気スポットだと、繁盛期は閑散期の2倍や3倍というのもざらである。

 

◆アフリカ行くからボランティア

さて、航空券まで確定してアフリカに行くことは完全に決まったものの、依然として「アフリカに行って何をするのか」というもっとも大切なことが決まっていなかった。

 ・エジプトでピラミッド観光

 ・タンザニアでサファリ

 ・ジンバブエジンバブエドル(桁数がとんでもないやつ)ゲット

 ・ザンビアでヴィクトリアフォール(世界3大滝)に行く

 

せいぜい決まってたのはこのくらいだった。

全部併せても7日もあれば十分そうだし、途中が本当に暇そうだ。

 

そこで何をとち狂ったのか、唐突に思いついた。

 

「そうだ、アフリカでコンドームを配ろう」

 

アフリカといえばボランティア→アフリカといえばHIV→防止キャンペーンとしてコンドーム配ろうという

 

小学生レベルの短絡的な発想。手段と目的が完全に逆だ。

 

それまで一度もボランティアに興味を持ったことがない自分がまさかアフリカでボランティアをすることになるとは思いもしなかった。

 

奉仕精神を持って本気でボランティアに取り組んでいる人から見れば失礼な話だろう。まあ実際にアフリカの人たちの為になることをするので問題あるまい。

 

◆大手コンドームメーカー様より頂いた500個のコンドーム

早速コンドームの調達だ。

某大手メーカーO社のHPにアクセスし、カスタマー用のお問い合わせフォームにボランティアの為にコンドームを頂きたい旨を記入し送信した

そして翌日には早くも返信が来たのだが、これには正直びっくりした。

お問い合わせフォームは商品の意見やクレームなどを受け付けるのを主目的としているだろうと思っていたからだ。想定外の問い合わせがきたら上司に相談&方針検討でしばらくは時間がかかると思っていた。さすがはグローバル企業のスピード感。

 

返信は極めて好意的な内容で、一度企画書を送ってほしいとのことだった。早速会社員時代以来となる企画書作りに取り組む。アフリカでHIV防止キャンペーンとしてコンドーム配りをしたいので、貴社から製品提供をお願いしたいという旨をA4一枚にまとめて送る。

 

そして2日後、無事提供して頂ける運びとなり、大量のコンドームが送られてくる。

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しかも先方で実施している防止キャンペーン用のゴムバンドまで。

本当にありがとうございました。

 

これでアフリカ旅行に向けて最後のピースも整った。

 

 

 

 

最弱装備でアフリカへ 東アフリカ旅行記③

◆アフリカは予防接種から

「病気」

アフリカと聞いて多くの日本人がまず想像する単語ではないか。

劣悪な衛生環境、マラリアを運ぶ蚊、(日本と比べれば)十分でない医療環境・・・

まず数々の予防接種を受けることからアフリカ旅行は始まる。

 

今まで数多くの世界一周経験者と知り合ってきたが、アフリカを避ける人が7割以上だった。ヨーロッパや南米と比べて見どころがそう多くなく、航空券も高い、さらには多くの予防接種を受けなければならないとなると敬遠されるのも頷ける。

 

◆まさかの予防接種1種類で挑むことに

アフリカで必要な予防接種は多岐にわたる。

 

・黄熱病

A型肝炎

狂犬病

破傷風

・腸チフス

マラリア ※予防薬

 

これだけの注射を打つには時間もかかるし一発10000円ほどという高額な費用もかかる。

自分が会社員だったらこの手間だけでも、アフリカ行きを考え直したくなるところだ。

 

さて、出発まで時間もないので急ピッチで予約を入れようと思ったのだが、そこで驚愕の事実が発覚。

なんと複数種類の予防接種は同時に受けられないのだという。しかも一度受けたら、次の予防接種までは1週間以上空けなければならないそうだ。完全なリサーチ不足で先が思いやられる。

 

正直焦った。とりあえず黄熱病だけは受けないとアフリカ諸国には入国できないので優先的に予約する。

また、A型肝炎にはインドから帰国した際に感染して完治した経験があるので、抗体があるので不要だった。あとは破傷風くらいは受けておこうと思ったのだが、注射には病院によって受けられる日が決まっている上に在庫がないということも多々ある。結局狂犬病も腸チフスも受けることが出来ず、黄熱病の注射とマラリア予防薬の処方を受けただけでアフリカに旅立つことになってしまったのである。

 

もはやラスボスにピストル一丁だけで挑むような気分だった。

逆に言えばインドに関しては一切予防接種を打たずに行ったわけで、無知とは怖いものだ。

アフリカに行きたいという人にはそうそう出会わないが、インドに行きたい人に出会うことは多い。そういう人たちには予防接種を含め、早めの準備がいかに大切かを訴えることにしよう。