恐怖の街 ヨハネスブルグに到着 ~アフリカ旅行記㉔~
終盤に差し掛かって中断していた、東アフリカ旅行記。
ヨハネスブルグへ向かうバスの中で、洗脳ビデオを見続けた前回 ↓
触るだけで半身不随の人が歩けるようになったりと、ツッコミどころオンリーな内容だった。
1.ヨハネスブルグのバスターミナルに到着
ジンバブエから南アフリカへ入国。日本人はビザ不要なので問題なく通過できた。
そして国境からさらに数時間──いよいよ到着してしまった。恐怖の街、ヨハネスブルグに。
アフリカを陸路で進み続け、次の目的地である南米・チリに向かうためにはどうしてもヨハネスブルグの空港へ辿り着かねばならない。
「リアル北斗の拳」
「強盗遭遇率150%」
事前にこの上なく物騒なワードばかり聞いていた、ヨハネスブルグ。
「地球の歩き方」にもこんな記述が。
南アフリカの強盗は頭を使わず身体を使う。ターゲットに集団でタックルし、倒れたところを身ぐるみ剥がす「タックル強盗」が横行している。
こええ・・・。
現在は南アフリカ政府も治安回復に力をいれており、サッカーの南アフリカワールドカップの際に強盗・犯罪者の一斉摘発を行ったらしいが、まだまだこの地を訪れるのは怖い。
バスターミナルに到着。皆怪しく思えてくる。
当然、深夜に出歩くのは危険なので、バスターミナルで夜を明かすことにした。
警備が厳重なターミナル内であれば、襲われる心配はない(と思う)。朝まで今後の方針を考えることに。
薄暗いターミナルの中で、スマホをいじりながら夜が明けるのを待つ。
時間がたつのが普段の何倍も遅く感じる。
その間も、次々と怪しい顔立ち(に見える)男が「タクシーはどうだい」「荷物を運ぼうか」と声をかけてくる。
付いていったら、身ぐるみはがされる予感しかしないので、当然丁重にお断りする。
2.意を決してターミナルから外へ
「眠ったら襲われる」
目の前にいる人すべてが怪しく思える──そんな疑心暗鬼に襲われながら、ただひたすら時間が過ぎるのを待ち続けた・・・。
売店で買ったチキン弁当で腹ごしらえ。普通にうまかった。
早く空港に行ってこのやばそうな町から脱出したい。
睡魔に襲われながらも耐えきった数時間。
ようやく外が明るくなってきたし、いつまでもここにいては埒が明かないので、先輩に荷物を預けて外へ偵察に出かけることに。
お金は1ドルも持っていないから万が一強盗に襲われても大丈夫!
絶対遭いたくないけど。
3.意外と・・・安全?
いよいよ、安全圏であるバスターミナルから外へ出る。
RPGでセーブポイントからモンスターだらけのダンジョンへ飛び出すようなもの。
飛び出した瞬間にゾンビのように強盗が寄ってくるかもしれない──震えながら、入り口から一歩を踏み出す。
よくあるビジネス街の風景だし、特に危険はなさそう。
白昼堂々強盗が現れるというのは、やはり昔の話だったようだ。
バスターミナル内で待機している先輩の所へ戻り、見た限りでは危険がなさそうな旨を報告。予約しているホテルへ向かうべく、再び外へと踏み出した。