Takalog ~世界一周 旅行記~

東南アジア・アフリカ・中東・中南米・・・世界一周の記録

ぼったくり&セクハラ !ピラミッドに生息する鬼畜ラクダ使い アフリカ旅行記⑧

ピラミッド入り口付近で子ども達に囲まれまくった前回 ↓ 

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ピラミッドの敷地内は完全に観光地化されていて、風情のかけらもない。

アンコールワットは入り口付近以外は商売禁止で、遺跡の保存を重視していたのとは対照的に、ピラミッドはほとんど無法地帯だ。

 

目が合うと物を売りつけてくる土産物屋、写真撮影禁止の場所で撮影を許可する代わりに賄賂を要求する係員・・・古代文明のロマン台無しだよ。

 

 1.ラクダに乗ってみよう

 

ピラミッドの敷地内では、多数のラクダ使い達が観光客を巡って凌ぎを削っている。

 

特に多くラクダ使いが待ち構えているのはギザの三大ピラミッドの奥の方なのだが、その辺りは数メートル歩くだけで声をかけられっぱなしだ。

 

普段だったらあしらって終わるところだが、せっかくピラミッドに来たので乗ってみることにした。

 昔からラクダに乗って砂漠を歩くのは夢だったし、自分も先輩もエジプトよりさらにウザいインドを経験しているのでぼったくられる心配はないだろうという自惚れもあった。

 

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 2.第一の被害、ぼったくり

 

我々が選んだのは、相手は15歳くらいの少年ラクダ使い

 

とても愛想よく話しかけてくる好青年だが、油断はできない。インドでは笑顔で話しかけてくるタクシー運転手や土産物屋に何度も騙されそうになった。「ボス」とか「フレンド」とか言ってくる奴は特に注意すべきだ。

警戒しながら交渉に臨み、一応10ドルで妥結した。

 

しかし油断はできない。

 

事前の情報では、「エジプトではお金を払う時に揉めやすい」と聞いていた。日本の企業のように見積もりで妥結したからといって終わりではない。追加見積の相談すらなく、支払い段階になって平然約束した金額を反故にしてくる、それがエジプトなのだ。

 

当然、降りる時にトラブルにならないよう、何度も10ドルしかかからないんだな?と確認する。

 

しかしそんな確認も結局は無駄だった。約束したって守らない相手との約束なんて何の意味も持たないのだから。お隣の国とそっくりだ。

 

当然のように追加料金10ドルを請求してくる。額にしたら大したことはないのだが、なめられてるのは腹立たしいし、我々がここで引けば「日本人はやっぱりちょろい」という印象をラクダ乗りたちに与えることになる。

 

しかし、いくら抗議しても平行線。逆ギレしてラクダ調教用のムチで脅してくる始末だ。あまりに長く揉めても不快な気分になるので、最後はこちらが譲歩して払ってやった。まあ後日ネタになったので良かったと思うしかない。

 

しかしこの少年、ひどいのはぼったくりだけではなかった・・・

 

3.ホモガキの猛攻

 

ラクダに乗る際、我々2人には2頭のラクダがあてがわれた。

1頭には自分が、もう1頭には先輩が乗ることに。しかしラクダなんて乗ったことがないので、ちゃんと補助をしてほしい旨を訴えると、

 

「ノープロブレム」

 

と笑顔で返される。やばい。こいつらの「ノープロブレム」ほど信用のならないものはない。

 

案の定、ラクダは言うことを聞いてくれず、あらぬ方向へと歩きだしていく。先輩と少年が乗るラクダとの距離が離れていく。だが、これこそがラクダ使いの目的だった。

 

ラクダ使いは先輩と2人きりになりたかったのだ。先輩の右手をとった少年は、執拗に自分の股間を触らせてさすりながら、「今晩は一緒にホテルへ行こう」と情熱に誘ってきたそうだ。

 

実はイスラム教徒は婚前交渉や異性交遊が禁止されているので、ゲイが多い。「異性交遊は禁止されているけど、同性に関しては規定がないからOKやろ」というコーランの力業解釈によるものと思われる。普通に考えたら「異性交遊禁止」の戒律は淫らな心を持つこと自体を禁止していると思うのだが。

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↑ 犯行に及ぶ変態ラクダ使い

そんなことを考えている内にも、少年のセクハラは続く。神聖な王の墓であり、自らの仕事場で手淫をはたらくとか、罰当たりも甚だしい。

しかしセクハラを受けながらも、スマホでその様子を激写しようとする先輩もなかなか気が狂っている。

あの世からクフ王はこの光景をどんな気持ちで見ているのだろう。

 

そしてこの少年、上述したように最後にラクダを降りる段階になって追加料金を請求している。客にセクハラして勝手に気持ちよくなった挙句、追加料金を請求するという最早ぐうの音もない鬼畜である。

 

自分は直接的な被害には遭っていないものの、この出来事がエジプト編最大級の思い出になってしまったという点で被害者といえなくもない。 

まさかの入場無料?ピラミッドは子供の遊び場 アフリカ旅行記⑦

アフリカ旅行記、再開。

カイロからバスでピラミッドにやってきた前回 ↓

 

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1.入口にケンタッキー

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ピラミッド入り口に到着。噂通りにあった、ケンタッキー・フライド・チキン。

京都なんかは古都の雰囲気を壊さないようにコンビニも和風の外装にしてあったが、

エジプトのKFCはお構いなしだ。

 

2.ピラミッドの入場料、まさかの無料?

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30分ほど並んで、ピラミッドの入口ゲートにようやく到着。そして入場料はなんと無料だった。
過去に行った世界遺産級の遺跡の入場料は、概ね2000円から5000円ほどだっただけに、本当に驚いた。
 
と思ったら、我々が辿り着いたのはエジプト国民専用のゲートだったらしい。
特に検査もなくすんなり入れたので「入場料が浮いてラッキー」と思っていたのだが、後になってピラミッドの内部に入るには入場チケットの購入が必要なことが判明。結局一度外に出てチケットを買いなおす羽目に。
 
 

3.エジプトの子供から異様な人気「ジャパニーズ」

なぜかは分からないが、エジプトの少年たちからやたらと写真をせがまれた。
「次は俺とだジャパニーズ!」
「いやいや俺とだ!」
我々と写真を撮る権利を取り合う子供たち。そんなに日本人が珍しいのだろうか。
特に東南アジア系の顔立ちの自分よりも、より日本人顔の先輩の方が人気だった。
 

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↑なんなのこの人気
 
最初はスターにでもなった気分で快く撮影に応じていたが、次から次に写真をせがまれるので、せっかくピラミッドに来たのに前へ進めない。
申し訳ないが途中でお断りすることにした。芸能人は毎日これなんだから大変だ。
 

4.ピラミッドは子供たちの遊び場

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長年夢見てきた、古代のロマンが満載のピラミッド。
しかし現地の子供からすれば「大きなジャングルジム」にすぎない。みんな壁面を登っていく。当然ながら壁に登るのは禁止なので、係員が怒りに来る。
 
壁面に登る→係員怒る→子供たち降りる→係員去る→壁面に登る
 
まさに無限ループが繰り返されていた。
 
5.ピラミッド内部へ…

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いよいよピラミッド内部に入ることに。冒頭で書いたように、当初は現地民用のゲートから入ってたので無料だったが、内部に入るには入場券+内部観覧チケットがいる。
よく覚えていないが日本円にして2000円ほどだったと思う。

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内部は狭く、ほとんど中腰の姿勢で進むことに。

最深部にはミイラが安置されて「いた」棺桶があるが、完全に観光地ナイズされていて雰囲気はぶち壊し。夜に一人できたら全く雰囲気違うんだろうな。

 

正直、この後に起こった出来事が衝撃的すぎて、このピラミッド内部の記憶が曖昧になっている。

 

 

 

牛肉麺&激辛チャーハンうまい! ~台湾プロ野球観戦旅行記 番外編~

 

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プロ野球観るためだけに計画した台湾旅行だったが、一応少しだけ台北市内を観光したので記録を。ちなみに今回の旅行では、試合日程の都合で野球観戦の前に観光を済ませているので、時系列的には観光→野球観戦だった。

 

1.台湾の物価(2018年)・Wi-Fi・空港から駅まで

物価やWi-Fi環境、交通などの備忘録を。

1-1 物価

使われているの通過は「元」だが、なぜか台湾ドルという呼び方をしているところも多い。店の表記も、「元」と「$」が入り混じっている。ちなみに1元=4円程度なので、円換算するときは4倍すればOK。

物価は物にもよるが、大体日本の80%くらい。タピオカミルクティーは200円くらいで飲めたし、屋台の食事なら300円ほど。

 

1-2 交通費

交通費は安く、100円しないくらいで大体のバスには乗れるし、空港から中心街までの特急電車でも40分くらいの乗車時間で400円弱ほど。日本の半額くらいの感覚だ。

 

1-3 中心街へのアクセス

 桃園国際空港から駅まではバスか鉄道で向かう。今回は行きはバス、帰りは電車に乗った。バスは200円、電車は400円程度で街中まで出られる。どちらもWi-Fi完備で、乗り心地は非常に快適だった。


1-4公式無料Wi-Fi性能悪い

台湾では「I TAIWAN」という無料Wi-Fiが飛んでいる。空港のサービスカウンターで設定してもらうことで誰でも使える、ありがたい存在だ。事前にネット上で申し込んでおけばスムーズに設定できるとのことで、羽田空港で待っている時に準備しておいた。
しかしこのWi-Fi、とにかくつながらない。繁華街のど真ん中でつながるかどうかといったレベルで、ほとんどの場所では圏外となる始末。宿や飲食店では大体無料Wi-Fiが用意されているため行きたい場所には地図上でピンを立てており、結局この「I TAIWAN」を利用する機会はほとんどなかった。
日本の東京メトロやJRのWi-Fiも車内で使えないなど、とにかく使い勝手が悪かったが、これも同レベルの使い勝手の悪さ。

 

1-4 台北の日本人宿を探せ!

今回は友人と旅をする予定でだったが、相手の到着は翌日。初日の観光仲間に出会えればとの思いで事前にチェックしておいた日本人宿「Kumakun」へ。しかし何度チャイムを鳴らしても返答がない。やはり予約しておかなかったのはまずかったか。

やむを得ず、もう1つの日本人宿「Akari」へ行くことに。宿代は日本円にして1500円で設備も悪くなかったが、なんと日本人どころかお客さん0。ドミトリーなのに個室状態だ。一応は学生の夏休み期間なのだが、やはり最初に行こうとしていたKumakunの方にみんな泊まっているのか。

事前にネット検索で日本人宿を探している際にいくつも候補が出てきたが、その多くが閉店していた。Akariもこのままでは同じ運命を辿りかねないほどの閑散ぶりだが、日本人宿がここまで苦戦しているのは何か理由があるのだろうか。台湾観光の人気に陰りは見えないし、気になるところ。ちなみにAkariの居心地は良くも悪くも「普通」。台湾人のおばちゃんはそこそこ親切だし、部屋もそこそこ綺麗。特筆すべきところはなかったがけして悪くはなかったという印象だった。

 

1-5 グルメ三昧!小籠包・牛肉麺・激辛炒飯・・・

台湾の大きな魅力の一つは、小籠包を始めとするグルメである。とにかく滞在中は食べて食べて食べまくった。日頃の糖質制限など知ったことかと、夜中に炒飯をかっこんだ。
箸を入れると肉汁が溢れ出す小籠包、とろける牛肉とあまめのスープが染み渡る牛肉麺、いずれも期待通り。

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↑西門町の有名店にて牛肉麺。うまかったが、1000円近くした。台湾の物価は観光地になると日本と同レベルだ。

 

 

夜に市内各所で開かれる「夜市」では、多数の飲食系屋台が所狭しと並ぶ。しかし今回もっとも印象に残ったのが激辛炒飯の屋台である。夜市を散策している時に見つけて足を運んだのだが、これが辛党にはたまらない。鉄板にのせられてジュウジュウと美味しそうな音を立てながら運ばれてくる炒飯。見た目は普通なのに、匂いを嗅ぐとむせるほど。食べる前からその辛さが窺い知れる。

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いざ食べてみると本当に辛い。そしてうまい。語彙力がなくて食レポが下手すぎるのが悔しい限りだが、「辛美味い」というのはこの炒飯の為にあるのではないかと思うほど。台湾では割とメジャーなチェーン店のようだが、日本に出店しても一定の支持は得られる気がする。

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↑メニューも豊富

 

台北の原宿「西門町」

台北随一の繁華街である、西門町にも行ってきた。
街の中にはきらびやかなビルが立ち並び、ファッションやグルメなど若者文化の発信地だ。ファッションにも特に興味はないので、牛肉麺を食して早々に撤退。

 

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お洒落なブティックやタピオカミルクティーの店が立ち並ぶ。

 

千と千尋の神隠しで有名!「九份」に行くもあいにくの空模様

友人を空港まで迎えに行った後、一緒に九份へ行った。千と千尋の神隠しの舞台とも言われている、台湾屈指の人気観光スポットだ。
この日も多くの日本人が訪れており、歩けば数人に一人は日本人を見かけるといった具合。

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感想は「テレビやネットでよく見た風景だなー」という感じ。マチュピチュとかイースター島とか行ってきたせいで有名な遺跡やら景色やらに対して完全に不感症になっている。

 

とりあえず台湾のメジャースポットは行っておいたので、次回台湾来るときはプロ野球観戦オンリーで行こう。

台北以外にも、台中や台南のチームも行ってみたい。

日本より楽しい?台湾プロ野球の応援 ~台湾プロ野球観戦旅行記②~

唐突に思い立ち、台湾プロ野球観戦旅行へと旅立った前回 ↓

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急遽台湾プロ野球観戦旅行を思い立ち、球場までやってきた前回。

観戦直前に金欠に陥りながらも、無事プレイボールに。

 

1.ついに試合開始!すばらしい盛り上がり

前日から天候が不安視されていたが、なんとか雨も上がって午後18時に無事試合開始。この日は、ラミゴモンキースVS兄弟エレファンツの試合。街中でもほとんど野球要素を見かけなかったこともあって盛り上がらないかと思われたものの、それは杞憂に終わった。

 1-1さすがは人気球団!しかしビジターは…

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台湾球界1の人気球団だけあって、ラミゴ側の応援席はプレイボール時には内野席がほぼ埋まっている状態で、開始1時間後にはほとんど内野席はほぼ完売になっていた。

しかし一方のビジター側は・・・

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圧倒的に観客数が少ない。わずか10人ほどで応援する応援団には哀愁すら漂う・・・

  

1-2 野球のレベルは低め

野球のレベルは正直に言って低い。投手の球速は軒並み140キロいくかいかないくらいだし、守備の動きも緩慢。日本の2軍レベルくらいではないだろうか。王柏融も4割を打っているとはいえ、相手投手のレベルが低いのは少々気になるところ。

投手は直球主体、打者はフルスイングで長打を狙うといったメジャーリーグスタイルの野球なので、必然的に試合展開はダイナミックになる。痺れる投手戦といった展開は少なる反面、野球になじみがない人にとっては日本プロ野球よりも面白く感じるかもしれない。

 

1-3 お目当ての王柏融は不発・・・

この日は、お目当ての「大王」は3番ライトで先発。

残念ながらこの日は王のバットから快音は聞かれなかったが、応援歌が聞けて良かった。

ちなみに王の応援歌は、千葉ロッテの得点時のテーマと同じ曲を使用している。ロッテとラミゴは毎年親善試合を行っている影響からだろうか。なんにせよロッテファンとしては、否応なく興奮する曲だ。最近マリンに行ってもこの曲を聴ける展開にならないだけに、懐かしい気持ちにすらなる・・・

 

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↑ 王の打席動画

 

1-4 球団主導の応援、すごくいい

野球のプレーに特筆すべきものはない。しかし、台湾プロ野球の神髄は応援にある

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↑ラミゴガールのダンスに観客もノリノリ

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ラミゴガールの華やかなダンス、球場側で流される選手応援歌、スタジアムDJ、そして一緒に盛り上がる観客──まるでクラブイベントのようで自然と楽しくなってしまう

日本の応援団は有志でやっているが、台湾(ラミゴだけ?)はそのすべてが球団主導であり、演出も全て計算されつくしている。どちらが良いのかは人それぞれだが、ボランティアの応援団の場合はその年によって仕事の都合などで人員構成が変わって応援の質にバラツキが出るが、「やって頂いている」以上は文句をつけることもできない。

 

逆に球団が音頭をとっているのであればいつも同じ質が確保できるし、観客の声を取り入れて改善もできる。「応援」はプロ野球の重要な要素の一つであるにも関わらず、現状はほぼすべての球団が直接タッチせずにボランティアに任せている。考えてみれば異様な光景なのだが、長年作られてきた歴史である以上はそう簡単にテコ入れできないのかもしれない。台湾の良さも取り入れるところは取り入れてみてほしいが・・・

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↑ ラッキーセブンで出てくるスタジアムDJ

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チャンステーマは千葉ロッテと共通。千葉ロッテファンの自分は大歓喜

ラミゴ・モンキーズ 7回ラッキーセブン応援 - YouTube

↑ラッキーセブンは子供たちがステージ上で踊る


1-5試合終了、ラミゴ大勝利

 試合はラミゴが序盤・中盤と小刻みに得点を重ねて僅差でリードして最終回へ。4番が放った特大ホームランを放つなど、さらにリードを突き放して見事に勝利。

王の活躍は見られなかったが、来年我らがマリーンズで活躍してくれるはずだ(願望)

大満足だった台湾プロ野球。また来年も来たい。

2.試合終了。桃園市内のホテルへ

痺れる展開を制した、ラミゴモンキース。興奮も冷めやらぬ中球場を後にし、桃園市内のホテルに向かう。

2-1無料のシャトルバスで、球場から中道駅まで

球場を出てすぐの所から頻発している無料のシャトルバスで、近隣の「中道」という駅に向かうことに。中道からはローカル鉄道に乗り換えて10分ほどで行ける「桃園」の駅がホテルの最寄駅になる。

 

2-2 行先を伝えるのが難しかった

球場のシャトルバスに乗る際、行き先を伝えるのに少々苦労した。台北市内だと至る所に日本語の表記があったり、日本語を話せる人がいるのでどこへ行くのも簡単だ。ところが台北市から電車でわずか40分程度の桃園市内になると、途端に中国語以外は通じなくなる。英語表記もないので、書いてあることもほとんどわからない。

スペイン語なら使われている文字はアルファベットだし、英語とも似た単語が多いので書いてあることが読めたりする。台湾や韓国はメジャーな観光スポット以外に行く場合は難易度が一気に跳ね上がると思う。

 

2-3 ホテルに無事到着

親切な学生風の女の子が駅に向かうバスだと教えてくれたおかげで、さほど迷うこともなく電車に搭乗できた。彼女は日本語を勉強中なのか、知っている単語をひねり出しながら伝えようとしてくれた。台北でも感じたが、若い人で日本語を勉強している人が多い気がする。日本で将来働くために勉強しているのか、それとも学校で必修だったりするのだろうか。

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無事、ホテルに到着。なんだかんだ球場から1時間半ほどかかってしまったので、結果的には台北に戻ってもよかったかもしれない。

 

次回、球場観戦の「ついで」に行った台湾観光編。

 

 

ラミゴの「大王」を観に台湾へ 台湾プロ野球観戦旅行記⓵

アフリカ旅行記中断して、先月行った台湾プロ野球を観に行った時の話を。

 ↓ アフリカ旅行記。カイロ到着したとこでストップしてます。台湾旅行記後再開。

 

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「そうだ、台湾行こう」

思い立ったのは出発2日前だった。

私はプロ野球マニアで、12球団ほぼすべての選手を覚えているほど。テレビで野球が流れていたらすべての仕事の手を止めて見入ってしまう野球狂だ。

2年前にメジャーリーグ観戦の夢も叶え、あとは韓国・台湾野球を観戦したいと常々思っていた。そんな時にちょうど仕事に余裕が出来たので、急遽2泊3日の台湾旅行を思い立った。これまで40ヶ国を訪れていたが台湾に行ったことがなかったので、ちょうどいい機会でもあったし。

そして思い立ったが即行動。台湾プロ野球の日程ろくろく調べもせず、スカイスキャナーで台湾行きのチケット購入ボタンを押していた。

 

1.ラミゴ・モンキース観戦旅行へ

以前から興味があった台湾プロ野球、中でも日本のスポーツ紙で度々話題となるラミゴ・モンキーズの主軸打者「大王」を見るのが今回の目的だった。

1-1ラミゴモンキーズとは

台湾プロ野球の中でも、絶対に行きたいと思っていたのが、「ラミゴ・モンキーズ」の試合だ。日本でも球団専属のチアガール「ラミゴ・ガール」や昨年行われたWBC壮行試合の 日本戦で特大ホームランを放った、大王こと「王柏融(ワン・ポーロン)」についてのニュースが度々報じられている。台北 正確には隣の桃園市を本拠地しており、台湾でも屈指の人気を誇る強豪チーム。
日本の千葉ロッテマリーンズとは友好関係を結んでいるので、シーズンオフによく試合をしている。

 

 

1-2大王・王柏融(ワンポーロン )

26歳にして2年連続で打率4割を達成した、台湾球界最強の怪物打者で、「台湾の大王」とも呼ばれる。WBCの壮行試合で日本代表と戦った際には、楽天・則本から特大の本塁打を放ったことでも有名。2019シーズンからは日本への移籍も噂されており、争奪戦に発展する可能性が高い。日本で言えば松井とイチローを足したような若き天才打者である。

 

「台湾で大王が見られるのも最初で最後」だという思いが今回の台湾行きを促した。

 

1-3ラミゴガール

「めちゃめちゃかわいい」と日本でも度々報道される、球団専属のチアガール。日本ではラミゴのどの選手より有名だったりする。王のプレーの次に、観るのを楽しみにしていた。

 

2.台湾での野球人気は凋落気味

元々は野球熱が高かった台湾だが、近年は国内プロ野球の人気は衰退しているという。かつて発生した八百長問題の影響で任期は急落し、元々8球団だったのがなんと4球団に。日本の1リーグより少ない球団数になってしまった。
実際、台北市内の繁華街のスポーツショップでも野球グッズを見ることは一切なく、商品棚に並んでいたのはほとんどがバスケットボール用品だった。

 

3.台北市内から本拠地、桃園野球場へ

3-1市内から電車で40分、空港からは20分の好立地

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車体にはラミゴの選手が

市街地からは電車で40分ほど、空港からは20分ほどで球場最寄りの「桃園運動場」駅に到着する。電車の乗り心地は非常によく、日本の特急電車レベル。料金も市街地まで300円程度とあって、台湾が他の物価が日本とほぼ変わらないことを考えると非常に安い。

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千葉ロッテのユニで駅に降り立つ。

ここから球場までは徒歩5分程度。

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3-2チケット料金すごく安い!にも関わらず・・・

チケットカウンターに到着。チケット料金は内野の一番良い席でも1400円程度と非常に安い。

もちろん内野席を購入──しようと思ったところ、「現金がない」というまさかの事態に。ここまでさんざん飲み食いしてきた上に、最後にコンビニビールを買ったばかりにわずか200円程度が足りなくなる大失態に。


あわてて球場周辺を走り回ってATMを発見。事無きをえたが、ヒヤリとした。プロ野球観るために台湾まで来たのに、お金がなくて観られないとなったら、本当に笑えない。

海外ではお金を余らせたくないとの思いからギリギリの金額をおろそうとするので、しばしば金欠に陥る

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この日は台湾軍とのコラボ企画の日。軍人との写真撮影も。

女の子と撮影するときはとても愛想がよかったが、自分と撮るときは塩対応・・・

 

3-2盛り上がるラミゴ応援席!一方のビジターは・・・

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美しい桃園野球場

球場は非常にきれいな天然芝。国際試合でも頻繁に使用されるだけのことはある。

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ラミゴ・モンキーズのマスコットキャラクター。モンキーというより完全にゴリラで、

結構いかつい。

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グッズショップ。レプリカユニフォームは8000円ほどで、日本とほぼ変わらない。

 

次回、試合開始編。

 

 

カイロの繁華街からバスですぐ!ピラミッドへ行こう  アフリカ旅行記⑥

  

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全ての印象が、ぞう〇んインジェラに埋め尽くされたエチオピア1日観光を終え、
再び飛行機に搭乗。登場人物が踊りまくるステレオタイプなインド映画1本を観終わってうたた寝をしている間に、飛行機はカイロ空港へ到着する。

 

エジプト──幼少から抱いていた「ピラミッドを観たい」という夢がいよいよ叶う。
なぜ巨大建造物をつくったのか、いまだ全貌が解明されていない内部構造・・・
想像するだけでわくわくする、ミステリー満載のピラミッド。


ただ、今はインターネット時代。そうしたロマンを感じる心は、
事前の検索でそこそこに砕かれている。

 

「ピラミッドの入り口付近にはケンタッキー・フライド・チキンがある」
「ピラミッドの向こうには高層ビル群が見える」

 

など、神秘的ムードぶち壊しな情報がずらり。我々からすれば遠い地にあるロマンの塊でも、現地の人々にとってみればぶらっと行ける暇つぶし観光スポットなんだろうな。


インターネットが旅を身近に感じさせてくれたおかげでこの旅に出発できたわけだが、
一方でピラミッドへの理想像を減少させる原因となってしまっているわけで。
本当の意味で旅のスリルを楽しみたいのなら、事前情報を集めすぎるのも考え物だ。

それでも、長く恋焦がれたピラミッドに行けるとなれば、否応なく心は踊る。いざ、大都市カイロの中心街からピラミッドへ向かう。

 

もっとも有名なギザの三大ピラミッドはカイロ市内からローカルバスでわずか15分ほど。
超至近距離に位置しているのだが、ここで問題となるのがバスの乗り方だ。
当然ながら、アラビア語なんてかけらも話せない。唯一知ってるのは「アッサラームアライクム(こんにちは)」
だけ。地球の歩き方で覚えた。

しかし行き先を伝えられないからといって、安易にタクシーを選択してはならない。
貧乏バックパッカーはとにかく1円でも節約したい!というさびしいフトコロ事情もあるのだが、なにより問題なのが「世界3大ウザい国」と言われるエジプトの国民性である。
ちなみにあと2つはインドとモロッコ。インドには行った際にタクシー運転手ともめまくったのを覚えている。


バックパッカー旅行記によると、「とにかく金を払うときにもめる」「一度価格が妥結しても油断してはならない。平気で合意した金額を翻して追加請求してくる」
など、どのサイトでも恐ろしい記述ばかりだ。

 

そしてあくまで自分の経験による感覚だが、途上国のタクシー運転手というのは基本的に糞だ。最初に提示してくるのは人を馬鹿にしてるのかと思うような法外な金額だし、「バスで行きたいんだ」と伝えれば「バスは運転終わってるからタクシーで行くしかない」などと平気で嘘をつく。旅慣れしていない頃は何度も騙されそうになった。誠実に明朗会計してる運転手など1割もいないのではなかろうか。まあ彼らもタクシー業を営む車はリース品なので、1日ずつ、1台ずつが生活するための勝負だというのはわかるが。


少々脱線したが、結局ボッタくりや揉める可能性があるタクシーはつかわないという結論は変わらない。エジプト人✖タクシー運転手なんてウザさの王様のようなものとは極力関わりたくないので、なんとかしてバスの運ちゃんにピラミッドへ行きたい旨を告げる必要がある。

 

言葉は通じないのだから写真をスクショするかオフラインのGoogle翻訳をDLしてくればよかったと後悔したが、時すでに遅し。そして苦し紛れにとった手段は、

 

手で「△」マークをつくることだった。

 

そしてこれが見事に的中。運転手からバスに乗るよう促され、日本円にてわずか数十円のエジプトポンドを支払い、バスに乗り込む。

 

乗り過ごさないようにMaps.me(オフラインマップアプリ)とにらめっこするが、そんな心配をすることなく親切な乗客が15分程度進んだ後に「ここで降りなよ」と降車を促してくれた。

降車して10分ほど歩くと、遠方にいよいよあの巨大な三角が見えてくる・・・

 

見た目は完全にぞ○きん!エチオピア名物インジェラ   アフリカ旅行記⑤(エチオピア2/2)

 

sakigake.hateblo.jp

 空港職員の計らいでなんとか空港を出ることが出来た前回。そもそも個人の裁量で出られたり出られなかったりすること自体が驚きなのだが。

 

◆アディス・アベバ市内に徒歩で向かう

空港から外に出ると、複数の黒人から即座にと囲まれ「タクシー乗らないか」と勧誘攻勢。これはアジア圏でもお馴染みの光景だったので、特段驚きはない。

彼らが言ってくる「good price」が全然good priceでないのも共通で、どこか既視感すら覚える。

事前にMaps.meで空港から駅までは徒歩30分程度だということが分かっていたのと、特に急ぐ用事もなかったのでタクシーの誘いをすべて断って歩き出す。徒歩ならタクシー強盗やボッタくりに遭うこともない。お金も節約できて一石二鳥、徒歩最強説。

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かなり古い時代の日本車が数多く走るアディスアベバ市内。

日本で耐用年数を終えた車が、アフリカに払い下げられて現役稼働している。日本車の優秀さが良く分かるワンシーンだ。

 

エチオピア名物、「インジェラ」にチャレンジ

アフリカの中でも治安が悪い方だと聞いていた、アディス・アベバ。ただでさえアフリカ自体に恐怖を抱いていたので、かなり警戒しながら歩く。

街を歩いているアジア人など一人もいないので、すれ違う人々がジロジロとこちらを見てくる。しかし襲ってきそうな雰囲気は全くなく、むしろ時折陽気なおじさんが「ジャンボ!(スワヒリ語でこんにちは)」と声を掛けてくるほど平和な雰囲気。

夜はどうだか分からないが、昼に関しては危険な様子は一切なし。

出発前は「生きて帰ってこられないのでは」とまで高まっていた、アフリカに対する警戒心は徐々に薄まっていく。

 

そして、お腹がすいたので出発前のリサーチで食べたいと思っていた、エチオピアの名物「インジェラ」に挑戦することに。

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まずは長い飛行機旅を終えた打ち上げにビール

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そして出てきたインジェラ。イネ科の植物から精製した粉をこねて発酵させたものだそうで、見た目はまんまぞうきん。

どうみても美味しそうに見えない(食べ物にすら見えない)これを、豆を煮込んだちょっと塩気のあるドロッとしたスープにつけて食する。

 

つけだれの役割を果たすスープの方はそこそこ美味しいが、肝心のインジェラの方は・・・

 

味もぞうきんだった・・・

 

口に入れた瞬間、酸っぱい味とにおいが口全体に広がる。ぞうきんなど当然食べたことはないが、実際食べたらこんな味なのだろうなと想像させるような酸味。

「グルデンフリー食材」ということで、最近ダイエッターの中で密かに流行りつつあるそうだが冗談じゃない。こんなもの流行ってたまるか。

 

ただ、エチオピア人にとってこのインジェラは「これがなければ食事が始まらない」と言われるほど、必要不可欠な存在とのこと。

かつての日本人にとってのご飯のような役割を果たしているのだから、エチオピア人の味覚はわからない。これが文化の違いというものか。

 

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その他に出てきたパンに、インジェラにかけたソースをかけて口直し。

全部で800円しなかったくらいだが、これはそこそこちゃんとしたレストランで食べたせいで、ローカル食堂ならもっと安く抑えられたかもしれない。まあもっとひどいインジェラが出てきそうだが。