日本より楽しい?台湾プロ野球の応援 ~台湾プロ野球観戦旅行記②~
唐突に思い立ち、台湾プロ野球観戦旅行へと旅立った前回 ↓
急遽台湾プロ野球観戦旅行を思い立ち、球場までやってきた前回。
観戦直前に金欠に陥りながらも、無事プレイボールに。
1.ついに試合開始!すばらしい盛り上がり
前日から天候が不安視されていたが、なんとか雨も上がって午後18時に無事試合開始。この日は、ラミゴモンキースVS兄弟エレファンツの試合。街中でもほとんど野球要素を見かけなかったこともあって盛り上がらないかと思われたものの、それは杞憂に終わった。
1-1さすがは人気球団!しかしビジターは…
台湾球界1の人気球団だけあって、ラミゴ側の応援席はプレイボール時には内野席がほぼ埋まっている状態で、開始1時間後にはほとんど内野席はほぼ完売になっていた。
しかし一方のビジター側は・・・
圧倒的に観客数が少ない。わずか10人ほどで応援する応援団には哀愁すら漂う・・・
1-2 野球のレベルは低め
野球のレベルは正直に言って低い。投手の球速は軒並み140キロいくかいかないくらいだし、守備の動きも緩慢。日本の2軍レベルくらいではないだろうか。王柏融も4割を打っているとはいえ、相手投手のレベルが低いのは少々気になるところ。
投手は直球主体、打者はフルスイングで長打を狙うといったメジャーリーグスタイルの野球なので、必然的に試合展開はダイナミックになる。痺れる投手戦といった展開は少なる反面、野球になじみがない人にとっては日本プロ野球よりも面白く感じるかもしれない。
1-3 お目当ての王柏融は不発・・・
この日は、お目当ての「大王」は3番ライトで先発。
残念ながらこの日は王のバットから快音は聞かれなかったが、応援歌が聞けて良かった。
ちなみに王の応援歌は、千葉ロッテの得点時のテーマと同じ曲を使用している。ロッテとラミゴは毎年親善試合を行っている影響からだろうか。なんにせよロッテファンとしては、否応なく興奮する曲だ。最近マリンに行ってもこの曲を聴ける展開にならないだけに、懐かしい気持ちにすらなる・・・
↑ 王の打席動画
1-4 球団主導の応援、すごくいい
野球のプレーに特筆すべきものはない。しかし、台湾プロ野球の神髄は応援にある。
↑ラミゴガールのダンスに観客もノリノリ
ラミゴガールの華やかなダンス、球場側で流される選手応援歌、スタジアムDJ、そして一緒に盛り上がる観客──まるでクラブイベントのようで自然と楽しくなってしまう。
日本の応援団は有志でやっているが、台湾(ラミゴだけ?)はそのすべてが球団主導であり、演出も全て計算されつくしている。どちらが良いのかは人それぞれだが、ボランティアの応援団の場合はその年によって仕事の都合などで人員構成が変わって応援の質にバラツキが出るが、「やって頂いている」以上は文句をつけることもできない。
逆に球団が音頭をとっているのであればいつも同じ質が確保できるし、観客の声を取り入れて改善もできる。「応援」はプロ野球の重要な要素の一つであるにも関わらず、現状はほぼすべての球団が直接タッチせずにボランティアに任せている。考えてみれば異様な光景なのだが、長年作られてきた歴史である以上はそう簡単にテコ入れできないのかもしれない。台湾の良さも取り入れるところは取り入れてみてほしいが・・・
↑ ラッキーセブンで出てくるスタジアムDJ
チャンステーマは千葉ロッテと共通。千葉ロッテファンの自分は大歓喜
ラミゴ・モンキーズ 7回ラッキーセブン応援 - YouTube
↑ラッキーセブンは子供たちがステージ上で踊る
1-5試合終了、ラミゴ大勝利
試合はラミゴが序盤・中盤と小刻みに得点を重ねて僅差でリードして最終回へ。4番が放った特大ホームランを放つなど、さらにリードを突き放して見事に勝利。
王の活躍は見られなかったが、来年我らがマリーンズで活躍してくれるはずだ(願望)
大満足だった台湾プロ野球。また来年も来たい。
2.試合終了。桃園市内のホテルへ
痺れる展開を制した、ラミゴモンキース。興奮も冷めやらぬ中球場を後にし、桃園市内のホテルに向かう。
2-1無料のシャトルバスで、球場から中道駅まで
球場を出てすぐの所から頻発している無料のシャトルバスで、近隣の「中道」という駅に向かうことに。中道からはローカル鉄道に乗り換えて10分ほどで行ける「桃園」の駅がホテルの最寄駅になる。
2-2 行先を伝えるのが難しかった
球場のシャトルバスに乗る際、行き先を伝えるのに少々苦労した。台北市内だと至る所に日本語の表記があったり、日本語を話せる人がいるのでどこへ行くのも簡単だ。ところが台北市から電車でわずか40分程度の桃園市内になると、途端に中国語以外は通じなくなる。英語表記もないので、書いてあることもほとんどわからない。
スペイン語なら使われている文字はアルファベットだし、英語とも似た単語が多いので書いてあることが読めたりする。台湾や韓国はメジャーな観光スポット以外に行く場合は難易度が一気に跳ね上がると思う。
2-3 ホテルに無事到着
親切な学生風の女の子が駅に向かうバスだと教えてくれたおかげで、さほど迷うこともなく電車に搭乗できた。彼女は日本語を勉強中なのか、知っている単語をひねり出しながら伝えようとしてくれた。台北でも感じたが、若い人で日本語を勉強している人が多い気がする。日本で将来働くために勉強しているのか、それとも学校で必修だったりするのだろうか。
無事、ホテルに到着。なんだかんだ球場から1時間半ほどかかってしまったので、結果的には台北に戻ってもよかったかもしれない。
次回、球場観戦の「ついで」に行った台湾観光編。