ヨハネスブルグの安全地帯、白人居住地を目指せ! ~アフリカ旅行記㉕~
超犯罪都市、南アフリカのヨハネスブルグのバスターミナルに到着して、震えながら過ごした前回 ↓
1.勇気を出して外へ・・・
(かつては)世界最凶都市と言われた、ヨハネスブルグ。おそるおそる安全地帯のバスターミナルから外へと、慎重に踏みだす。
見たところ、凶悪そうな眼付きの人間はいない。どこの国にもある、普通のビル街だ。
ただ、我々のような黄色人種は他にいないので、相当に目立つ存在であるのは確か。どこからか狙われているのではと再び疑心暗鬼に陥る。
なんかやたらと見すぼらしいビルが・・・。世紀末な香りを感じる。こんなに窓が開いているのはなぜだ?そんなに空気が悪くて換気の必要があるのか?
早くこんなところとはおさらばして、安全な宿に逃げ込みたい・・・
2.まるでビバリーヒルズ?一転平和な風景が・・・
予約しているゲストハウスへと向かうべく、足早にバスへと乗り込む。
バス停が四方を覆われているあたりのも、襲われるのを防ぐためなんだろう。
3.地獄脱出!郊外には「白人の天国」が
バスに乗り込んで約10分、ヨハネスブルグの中心街を離れると・・・
まるで海外学園ドラマに出てきそうな、緑あふれる風景に豪華な住宅があちらこちらに。
そして何より、ここまで旅行者を覗いて黒人ばかりだったのに、バスに乗っている人も街を歩く人も白人ばかりだ。これが白人居住区というやつか。
アパルトヘイトが廃止されたものの、黒人・白人の貧富の差がすぐに埋まるはずもなく、強盗行為が頻発。
中心街はこんなんで埋め尽くされてしまったがために、富裕層の白人は郊外へと移り住んだという。
大都市の中心部が丸ごと見捨てられる、なんて世界でも珍しいのではないだろうか。
4.天国ゲストハウスへ到着!1000円で超ハイクオリティ
ほどなくして、宿泊予定のゲストハウスに到着する。
美しい庭にプールまで着いている。さっきまで北斗の拳の世界にいたはずなのに、
なんだこの落差・・・
かわいい猫ちゃんも。
フレークにスムージーまでついて、宿泊料はなんと10ドル!
日本円にして1000円強というから驚きだ。
オーナーのおじさんは裕福そうな白人なので、なかば道楽としてやっているのかもしれない。
ヨハネスブルグに着いたときはどうなることかと思ったが、ここは本当に天国だ。
5.やっと安息の地に着いたのに・・・
胃に穴が開くような思いでここまで来た。
アフリカ入りする前から心配だった、ヨハネスブルグ。やっと安全なところまで来られた。
後は、2日後の南米・チリ行きフライトまで猫ちゃんと遊びながらのんびりすればいい。
猫ちゃんを膝に乗せ、快適なWI‐FI環境でスマホを眺める。
のんびりと流れる時間・・・
しかし・・・暇だ。
やることがない。
そうだ、街に出よう。
我々が選択したのは、あの凶悪都市・ヨハネスブルグ中心街へ戻るという、イカれた選択肢だった。
「昼間なら強盗もおらんやろ」
希望的観測と怖い物見たさで、再びヨハネスブルグの中心街へと戻ることに。昨晩、震えながら過ごしたバスターミナルの恐怖はわずか2時間で消え去ってしまった。
人間は一度平和のありがたみを享受すると、今度は刺激を求めるようになってしまう。
我々の平和への感謝の期間は極端に短かったが。
貴重品を全て宿に置き、再び北斗の拳の世界へ・・・