アフリカはダッチワイフと歩けば安全 ~アフリカ旅行記⑬~
コンドームを配り始めたら一瞬で終わった前回
アフリカで分かったこと:ダッチワイフは人を笑顔にする
「あ、忘れてた」
突如先輩がおもむろにバックパックの中から何かを取り出す。
ビニール製の・・・ ダッチワイフを。
およそアフリカ旅行には似つかわしくない持ち物だが、この人にとってはこれが普通である。
しぼんだダッチワイフに空気を入れると、みるみるうちに人型へ変化していく。
治安面に若干の不安を覚えていたアフリカ旅行に、愉快な仲間が加わった。
↑ 先輩とダッチワイフ。そして見て見ぬふりをするアフリカ人
アフリカではただでさえ珍しい東洋人のコンビに、得体の知れない人形。当然ながら好奇の視線の集中砲火に遭う。
「ヘイヘイ、なんだいその人形は?」
とアフリカらしく陽気に絡んでくる人もいれば、一瞬向けるだけで目を逸らす人も。
さまざまな反応が見られた。
「こいつらはただ者じゃない」
良くも悪くも強烈な印象を与えたダッチワイフは、その場の空気を支配していたと言っても過言ではない。
ダッチワイフと一緒ならだれでも人気者に!最強のコミュニケーションツールだ
↑ アフリカで何度となく食べた食事。白米+豆の煮込み。美味しくもまずくもない
ザンジバルナイト
ザンジバルは本当にアフリカとは思えないほど平和だ。
夜に出歩いても、襲われる気配が全くない。治安が悪い街だと貧しそうな身なりの人間がうろついていて、まるでこちらを品定めするような視線で見てくるのだが、この街にはそんな気配が感じられない。
↑ ザンジバルの夜市
バーベキューうまい
みんなどことなく裕福だし、強盗する必要もないのかもしれない。
逆に海を渡ったタンザニア本土には貧しい人も多く、そこそこ治安が悪い。
ザンジバルの人からは「俺たちはザンジバル人だ!タンザニア人と一緒にするな」
という意識を強く感じるが、一緒にされたくないのも分かる。
この日の宿。1人20ドルとそこそこ高い。アフリカは食費や物価は安いのに、総じてホテルが高い。しかも東南アジアや南米と違ってドミトリーが少ないので、ツインタイプばかりで1人だと割高なのもネック。
また、タンザニアに限らず、アフリカではホテルなどでUSドルによる支払いを求められることが多い。自国の通貨はいつ下落したり無価値になったりするか分からないという不信感があるのだろう。
ホテルのベッドには基本的に蚊帳がある。マラリア怖い・・・
エジプトが嘘だったかのように、平和に終わったザンジバル。
これから続くそこそこ過酷なアフリカ旅の前に、小休止できた。