Takalog ~世界一周 旅行記~

東南アジア・アフリカ・中東・中南米・・・世界一周の記録

カイロでかくれんぼ?エジプトは最後までトラブル続き ~アフリカ旅行記⑪~

ツタンカーメン王の墓で係員の賄賂攻勢にさらされた前回 ↓

 

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いよいよアフリカ旅行、エジプト編も最終日。 

翌日の夕方に、カイロ空港からタンザニアザンジバル島へと出発するので、
夜行バスで午前中にカイロに戻ってきた。

あとは適当に街中をぶらついて空港に向かうだけなのだが、
まさか最後の最後にアクシデントが起きるとは。


1.出発当日、カイロで地下鉄に

出発前、最後においしいコシャリ(エジプトの郷土料理)を食べられる店でも探そうと、カイロの地下鉄に乗っている時にアクシデントは起きた。

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2.壮大なかくれんぼの幕開け

カイロの地下鉄は、朝から晩までいつも混んでいる。
たしか滞在中は一度も座れなかったはずだ。


この日の電車もいつも通りの満員で、車内で先輩と分断されてしまう。

 

「まあ、あと3駅くらいだし、別にいいか」

 

と思ってその時は気にも留めなかったが、これが悲劇の始まりだった…


降りる予定の駅が近づいてきたので、先輩に「降りますよ」と声をかける。

 

しかし、返答はない。周囲を見回しても先輩の姿が見当たらない。

 

おかしい。まさか。

 

明らかに動揺している東洋人を見かねて、乗客のおっちゃんが話しかけてくる。

 

「お前の友達なら前の駅で降りたぞ」

 

その瞬間、頭の中は真っ白だ。

 

はぐれた。

 

しかも通信手段はない。

 

広大なカイロ市内を舞台にした、かくれんぼの幕開けである。

 

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しかもこの日がザンジバル行きの飛行機出発日で、チケットは先輩が持っている(Eチケットを先輩が2名分予約している)。

制限時間は5時間、飛行機に乗り遅れたらカイロに置き去り&航空券代パー
という今までにない緊張感で行われるかくれんぼだ。

 

ショックを受けて打ちひしがれていても、事態は好転しない。

とにかく何か行動を起こさねば。人間、極限まで追い詰められると意外と冷静になるらしい。

 

最初は先輩が降りたと思われる駅へ行ったが姿はなし。
先輩が降りたと思われる駅も探すが、ダメ。見当たらない。

この瞬間、捜索範囲は地下鉄という限られた範囲からカイロ市内まで広がった。

 

 


3.思いつく限りの場所を探すも…

ここからは先輩の行動を想像して動くしかない。

地下鉄の各駅をしらみつぶしに探した後は、初日に泊まった日本人宿へ行くも、成果はなし。


日本人宿ではWi-Fiがあるので、一応先輩のMessengerに連絡してみる。しかし当然向こうも通信手段がないので、反応なし。

 

刻一刻と時間が過ぎていく。

4.腹が減っては戦が出来ぬ

考えても考えても、先輩の行き先は分からない。

焦りは増していくが、こんな時でも腹は減る。

 

一刻を争う事態にも関わらず、足は自然と中心街のコシャリチェーン店へ。

完全な現実逃避である。

 

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コシャリのチェーン店。味も良く、値段もお手頃。なにより、エジプト人特有の「支払いで揉める」ことがないのが素晴らしい。

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エジプトの国民食、コシャリ。ご飯・パスタ・マカロニ・豆を混ぜて、フライドオニオンとトマトソースをかけた料理で、日本人の口にも合う。エジプトにいる間中、コシャリばかり食べていた。

 


5.最後は勘で空港へ

 悠長に食事をしている間も、時間は過ぎる。

残り2時間となり、最後は勘で空港へ向かうことに。

 

先輩も同じ考えで空港へ向かってくれていたらいいが、違ったら今度こそ完全にアウトだ。
祈るような気持ちで路上に泊まっているタクシーを呼び止め、空港までの値段交渉を始める。

ここまで切羽詰まっている状況なのに、無意識に値切りにいくのは自分でもびっくりする。

値段交渉が成立して乗り込むも、カイロ市内は大渋滞。
朝から晩までひっきりなしに渋滞するのがカイロの交通事情だ。
値切りなんかしてないで、さっさと乗ればよかったと後悔したが後の祭り。

 

5.究極の2択

予定よりも大幅に遅れて空港の近くに来たのだが、そこで運転手から予期せぬ質問が。

 

「どこのターミナルに行くんだ?」

 

またも凍りついた。

カイロのような大きな空港なのだから、ターミナルが複数あっても不思議ではない。
日本人宿に寄った時に調べておかなかったことを激しく後悔した。

 

ターミナル1or2


間違えたら間違いなく乗り遅れ&数万円の航空券が消し飛ぶ究極の2択だ。

国際空港なのだから、海外行きはターミナル1なのでは──いや、成田は海外行きでも2や3の場合がある。
以前、このパターンで賭けに敗れ、マレーシア行きの飛行機に乗りそびれた苦い過去を思い出す。

しかし長々と迷っている暇はない。意を決して運転手に行き先を告げる。

「ターミナル1」


6.再会

 

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結果的に、究極の2択にも勝利し、先輩にも会えたし飛行機にも乗れた。

ちなみにチェックイン時間はとっくに過ぎていたのだが、係員に頼み込んで乗せてもらった。大学で単位をもぎ取る時に培った技術が遠いエジプトで役立つとは。


先輩は降りるべき駅を勘違いして降りてしまい、慌ててこちらを探すも全て行き違いになっていたとのこと。

色々な勘違いやリサーチ不によって、本来する必要のない捜索劇やギャンブルをすることになってしまった。
この数時間でだいぶ寿命が縮んだ気がする。

これで晴れてエジプトを後にする訳だが、正直エジプトの思い出はピラミッドやツタンカーメンの墓ではなく、

 

ラクダのホモガキ」
ツタンカーメンの墓の賄賂おやじ」
「カイロかくれんぼ」
「タクシー車内で究極の二択」

 

アクシデントに埋め尽くされてしまった。
もはやこれらの印象が強すぎて、ピラミッドの内部とかほとんど覚えていない・・・

 

(ムダに)心身共ににすり減ったエジプト編を終え、

次回より、本格的にアフリカ旅行スタート。

ツタンカーメン王の前で恥を知れ  ~アフリカ旅行記⑩~

ルクソールに到着し、 カルナック神殿やガッカリミイラ博物館を見て回った前回。

 

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1.王家の谷へ

朝9時頃に起きて、渡し舟で死の谷方面へ向かう。

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死者の都には、わずか数分で到着。

いざ、王家の谷へ向かう。


チャリで

 

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タクシーを使うのが一般的な王家の谷へのアクセス手段だが、節約のために我々が選択したのはレンタサイクル。
海外バックパックの旅は、いつもこんなもの。ユーロやUSドルならば余分におろせるので、そこそこ余裕を持てる。しかし万が一エジプト通貨(エジプトポンド)など余らせようものなら、出国した瞬間紙くず同然だ。ゆえに、そうした2度と来ない可能性が高い国の通貨はギリギリしかおろさないのでいつも財政はひっ迫する。
というか、たとえお金があったとしてもラクダ乗りの一件もあるので、タクシー運転手と交渉などしたくないが。


2.途中で昼食

オフラインmapアプリ「maps.me」が指し示すままに、ひたすら乾いた熱風が吹き荒れる中を進む。

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2時間ほど漕ぎ続けて手持ちのミネラルウォーターが尽きそうになる頃、食事出来そうな店を発見したので休憩に。

もうランチの時間は終わってしまい、トマトとチーズ、パンしかないそう。しかし空腹と渇きの前にはどんな粗食もご馳走に変わる。

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夢中でトマトをむさぼった。言葉も出なくなるほどうまい。

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店で仲良くなったナイスガイ

 


3.王家の谷に到着

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2時間以上漕いで、ようやく王家の谷の入り口に到着。

「谷」というだけあって、本当に傾斜が多くてきつかった。

 

王家の谷には、古代王たちの墓が60以上も集中している。

その内、中に入って見学できるのは15か所程度だ。

 

 

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墓には番号がふってある。

 

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観覧料金も細分化されており、任意の墓3つで200ポンド(1200円ほど)となっている。そして、メインのツタンカーメンの墓に関しては別料金となっており、こちらは1つで200ポンドだ。

 

4.ツタンカーメン王の墓には魑魅魍魎

 

一通り王家の谷の墓を見終わり、いよいよツタンカーメン王とご対面だ。

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若くして即位し、わずかな即位期間のうちに死去したツタンカーメン王。

いまだに歴史的な謎が多く、詳しいことはわかっていない。まさにミステリーである。

 

しかし、再びそんな高揚感に水を差すやつがいる。

 

係員だ。

 

ツタンカーメン王の墓は撮影が禁止となっている。当然、ルールに従ってスマホもオフににしてあるのだが、

「写真撮らなくていいのか?」

いやらしい笑顔を浮かべながら撮影を勧めてくる。

 

もちろん目的は賄賂である。しかもこの係員、相当にしつこい。

何度断っても、「いいのか?本当に撮影しなくていいのか?」と撮影を勧めてくる。

 

うるせえな。静かに見させてくれよ。

 

 

結局、今回も静かに遺跡を堪能することはできなかった。エジプトこんなんばっかり。

 

ピラミッドに続いて、ここでも行政の人間が不正を働いているとは。ツタンカーメン王もあの世で嘆いているだろう。

 

 

 

カイロからルクソールへ!魅惑のカルナック神殿  ~アフリカ旅行記⑨~

↓ 野獣と化した少年から怒涛のセクハラ攻勢を(先輩が)受けた前回 

 

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ピラミッドでの怒涛のセクハラ攻勢が最大となってしまったカイロを後にして、有名な「ツタンカーメンの墓」があるルクソールへ向かう。

 

1.カイロからルクソールに向かう「護送船団」

 

カイロから王家の墓がある街、ルクソールへは夜行バスか夜行列車で向かうのだが、今回はバスを選択する。


驚いたのは、バス1台を数台の軍用車両がバスを警護するという、さながら「護送船団」のようになっていることだ。
実はこの当時(2016年頃~2018年現在)エジプトの治安は全体的に悪いため、観光客が多く集まるカイロ・ルクソール・アスワンなどの都市の道中には、テロリストや強盗が出現する。そのため、街同士を結ぶ定期バスには、多くの警護車両が同行するというわけだ。

 

2.ルクソール街中の治安はバッチリ

 

 

ぐっすりと眠って、何の問題もなく翌朝にルクソールへ到着。

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車と馬車が共存するルクソールの交通事情

 

町と町の間は治安が悪いが、ルクソール市内の治安は良い。

とうのも、街中には100mおきに軍人や警察官が哨戒に立っているので、テロリストや強盗も行動を起こしようがない。
何か事件が起きたというニュースが流れると、皆怖がってその国に行かなくなるが、実は直後の方が警備が厳重になって安全だったりする。

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3.ガッカリなミイラ博物館

 

tripadviserによると、「ミイラ博物館」という博物館がルクソールにあるとのこと。

館内に本物のミイラが展示してあるのかとわくわくしながら入ものの、実際に展示されてたのは、ミイラの人形だけ。しかもショボい。

 

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他はミイラの製法について展示してあるだけという、余程ミイラ研究に興味がなければすぐに飽きてしまう残念なコンテンツだった。

 

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4.「生者の都」と「死の都」

 

ルクソールの街は、ナイル川を隔てて東側の「生者の都」と西側の「死の都」に分かれている。
主に人々が暮らしているのが東側の聖者の都で、西側の死者の都」には有名な王家の谷が。そして、その王家の谷の中に最も有名なツタンカーメンの墓がある。


5.カルナック神殿

 

生者の谷側で最大の見どころは、カルナック神殿。東西540m、南北600mの周壁で囲まれた壮大な神殿だ。

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見事なまでの石柱建築

 

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夜はライトアップされ、「光と音のショー」が開催される。

 

 

次回は王家の谷へ。

 

 

ぼったくり&セクハラ !ピラミッドに生息する鬼畜ラクダ使い アフリカ旅行記⑧

ピラミッド入り口付近で子ども達に囲まれまくった前回 ↓ 

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ピラミッドの敷地内は完全に観光地化されていて、風情のかけらもない。

アンコールワットは入り口付近以外は商売禁止で、遺跡の保存を重視していたのとは対照的に、ピラミッドはほとんど無法地帯だ。

 

目が合うと物を売りつけてくる土産物屋、写真撮影禁止の場所で撮影を許可する代わりに賄賂を要求する係員・・・古代文明のロマン台無しだよ。

 

 1.ラクダに乗ってみよう

 

ピラミッドの敷地内では、多数のラクダ使い達が観光客を巡って凌ぎを削っている。

 

特に多くラクダ使いが待ち構えているのはギザの三大ピラミッドの奥の方なのだが、その辺りは数メートル歩くだけで声をかけられっぱなしだ。

 

普段だったらあしらって終わるところだが、せっかくピラミッドに来たので乗ってみることにした。

 昔からラクダに乗って砂漠を歩くのは夢だったし、自分も先輩もエジプトよりさらにウザいインドを経験しているのでぼったくられる心配はないだろうという自惚れもあった。

 

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 2.第一の被害、ぼったくり

 

我々が選んだのは、相手は15歳くらいの少年ラクダ使い

 

とても愛想よく話しかけてくる好青年だが、油断はできない。インドでは笑顔で話しかけてくるタクシー運転手や土産物屋に何度も騙されそうになった。「ボス」とか「フレンド」とか言ってくる奴は特に注意すべきだ。

警戒しながら交渉に臨み、一応10ドルで妥結した。

 

しかし油断はできない。

 

事前の情報では、「エジプトではお金を払う時に揉めやすい」と聞いていた。日本の企業のように見積もりで妥結したからといって終わりではない。追加見積の相談すらなく、支払い段階になって平然約束した金額を反故にしてくる、それがエジプトなのだ。

 

当然、降りる時にトラブルにならないよう、何度も10ドルしかかからないんだな?と確認する。

 

しかしそんな確認も結局は無駄だった。約束したって守らない相手との約束なんて何の意味も持たないのだから。お隣の国とそっくりだ。

 

当然のように追加料金10ドルを請求してくる。額にしたら大したことはないのだが、なめられてるのは腹立たしいし、我々がここで引けば「日本人はやっぱりちょろい」という印象をラクダ乗りたちに与えることになる。

 

しかし、いくら抗議しても平行線。逆ギレしてラクダ調教用のムチで脅してくる始末だ。あまりに長く揉めても不快な気分になるので、最後はこちらが譲歩して払ってやった。まあ後日ネタになったので良かったと思うしかない。

 

しかしこの少年、ひどいのはぼったくりだけではなかった・・・

 

3.ホモガキの猛攻

 

ラクダに乗る際、我々2人には2頭のラクダがあてがわれた。

1頭には自分が、もう1頭には先輩が乗ることに。しかしラクダなんて乗ったことがないので、ちゃんと補助をしてほしい旨を訴えると、

 

「ノープロブレム」

 

と笑顔で返される。やばい。こいつらの「ノープロブレム」ほど信用のならないものはない。

 

案の定、ラクダは言うことを聞いてくれず、あらぬ方向へと歩きだしていく。先輩と少年が乗るラクダとの距離が離れていく。だが、これこそがラクダ使いの目的だった。

 

ラクダ使いは先輩と2人きりになりたかったのだ。先輩の右手をとった少年は、執拗に自分の股間を触らせてさすりながら、「今晩は一緒にホテルへ行こう」と情熱に誘ってきたそうだ。

 

実はイスラム教徒は婚前交渉や異性交遊が禁止されているので、ゲイが多い。「異性交遊は禁止されているけど、同性に関しては規定がないからOKやろ」というコーランの力業解釈によるものと思われる。普通に考えたら「異性交遊禁止」の戒律は淫らな心を持つこと自体を禁止していると思うのだが。

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↑ 犯行に及ぶ変態ラクダ使い

そんなことを考えている内にも、少年のセクハラは続く。神聖な王の墓であり、自らの仕事場で手淫をはたらくとか、罰当たりも甚だしい。

しかしセクハラを受けながらも、スマホでその様子を激写しようとする先輩もなかなか気が狂っている。

あの世からクフ王はこの光景をどんな気持ちで見ているのだろう。

 

そしてこの少年、上述したように最後にラクダを降りる段階になって追加料金を請求している。客にセクハラして勝手に気持ちよくなった挙句、追加料金を請求するという最早ぐうの音もない鬼畜である。

 

自分は直接的な被害には遭っていないものの、この出来事がエジプト編最大級の思い出になってしまったという点で被害者といえなくもない。 

まさかの入場無料?ピラミッドは子供の遊び場 アフリカ旅行記⑦

アフリカ旅行記、再開。

カイロからバスでピラミッドにやってきた前回 ↓

 

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1.入口にケンタッキー

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ピラミッド入り口に到着。噂通りにあった、ケンタッキー・フライド・チキン。

京都なんかは古都の雰囲気を壊さないようにコンビニも和風の外装にしてあったが、

エジプトのKFCはお構いなしだ。

 

2.ピラミッドの入場料、まさかの無料?

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30分ほど並んで、ピラミッドの入口ゲートにようやく到着。そして入場料はなんと無料だった。
過去に行った世界遺産級の遺跡の入場料は、概ね2000円から5000円ほどだっただけに、本当に驚いた。
 
と思ったら、我々が辿り着いたのはエジプト国民専用のゲートだったらしい。
特に検査もなくすんなり入れたので「入場料が浮いてラッキー」と思っていたのだが、後になってピラミッドの内部に入るには入場チケットの購入が必要なことが判明。結局一度外に出てチケットを買いなおす羽目に。
 
 

3.エジプトの子供から異様な人気「ジャパニーズ」

なぜかは分からないが、エジプトの少年たちからやたらと写真をせがまれた。
「次は俺とだジャパニーズ!」
「いやいや俺とだ!」
我々と写真を撮る権利を取り合う子供たち。そんなに日本人が珍しいのだろうか。
特に東南アジア系の顔立ちの自分よりも、より日本人顔の先輩の方が人気だった。
 

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↑なんなのこの人気
 
最初はスターにでもなった気分で快く撮影に応じていたが、次から次に写真をせがまれるので、せっかくピラミッドに来たのに前へ進めない。
申し訳ないが途中でお断りすることにした。芸能人は毎日これなんだから大変だ。
 

4.ピラミッドは子供たちの遊び場

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長年夢見てきた、古代のロマンが満載のピラミッド。
しかし現地の子供からすれば「大きなジャングルジム」にすぎない。みんな壁面を登っていく。当然ながら壁に登るのは禁止なので、係員が怒りに来る。
 
壁面に登る→係員怒る→子供たち降りる→係員去る→壁面に登る
 
まさに無限ループが繰り返されていた。
 
5.ピラミッド内部へ…

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いよいよピラミッド内部に入ることに。冒頭で書いたように、当初は現地民用のゲートから入ってたので無料だったが、内部に入るには入場券+内部観覧チケットがいる。
よく覚えていないが日本円にして2000円ほどだったと思う。

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内部は狭く、ほとんど中腰の姿勢で進むことに。

最深部にはミイラが安置されて「いた」棺桶があるが、完全に観光地ナイズされていて雰囲気はぶち壊し。夜に一人できたら全く雰囲気違うんだろうな。

 

正直、この後に起こった出来事が衝撃的すぎて、このピラミッド内部の記憶が曖昧になっている。

 

 

 

牛肉麺&激辛チャーハンうまい! ~台湾プロ野球観戦旅行記 番外編~

 

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プロ野球観るためだけに計画した台湾旅行だったが、一応少しだけ台北市内を観光したので記録を。ちなみに今回の旅行では、試合日程の都合で野球観戦の前に観光を済ませているので、時系列的には観光→野球観戦だった。

 

1.台湾の物価(2018年)・Wi-Fi・空港から駅まで

物価やWi-Fi環境、交通などの備忘録を。

1-1 物価

使われているの通過は「元」だが、なぜか台湾ドルという呼び方をしているところも多い。店の表記も、「元」と「$」が入り混じっている。ちなみに1元=4円程度なので、円換算するときは4倍すればOK。

物価は物にもよるが、大体日本の80%くらい。タピオカミルクティーは200円くらいで飲めたし、屋台の食事なら300円ほど。

 

1-2 交通費

交通費は安く、100円しないくらいで大体のバスには乗れるし、空港から中心街までの特急電車でも40分くらいの乗車時間で400円弱ほど。日本の半額くらいの感覚だ。

 

1-3 中心街へのアクセス

 桃園国際空港から駅まではバスか鉄道で向かう。今回は行きはバス、帰りは電車に乗った。バスは200円、電車は400円程度で街中まで出られる。どちらもWi-Fi完備で、乗り心地は非常に快適だった。


1-4公式無料Wi-Fi性能悪い

台湾では「I TAIWAN」という無料Wi-Fiが飛んでいる。空港のサービスカウンターで設定してもらうことで誰でも使える、ありがたい存在だ。事前にネット上で申し込んでおけばスムーズに設定できるとのことで、羽田空港で待っている時に準備しておいた。
しかしこのWi-Fi、とにかくつながらない。繁華街のど真ん中でつながるかどうかといったレベルで、ほとんどの場所では圏外となる始末。宿や飲食店では大体無料Wi-Fiが用意されているため行きたい場所には地図上でピンを立てており、結局この「I TAIWAN」を利用する機会はほとんどなかった。
日本の東京メトロやJRのWi-Fiも車内で使えないなど、とにかく使い勝手が悪かったが、これも同レベルの使い勝手の悪さ。

 

1-4 台北の日本人宿を探せ!

今回は友人と旅をする予定でだったが、相手の到着は翌日。初日の観光仲間に出会えればとの思いで事前にチェックしておいた日本人宿「Kumakun」へ。しかし何度チャイムを鳴らしても返答がない。やはり予約しておかなかったのはまずかったか。

やむを得ず、もう1つの日本人宿「Akari」へ行くことに。宿代は日本円にして1500円で設備も悪くなかったが、なんと日本人どころかお客さん0。ドミトリーなのに個室状態だ。一応は学生の夏休み期間なのだが、やはり最初に行こうとしていたKumakunの方にみんな泊まっているのか。

事前にネット検索で日本人宿を探している際にいくつも候補が出てきたが、その多くが閉店していた。Akariもこのままでは同じ運命を辿りかねないほどの閑散ぶりだが、日本人宿がここまで苦戦しているのは何か理由があるのだろうか。台湾観光の人気に陰りは見えないし、気になるところ。ちなみにAkariの居心地は良くも悪くも「普通」。台湾人のおばちゃんはそこそこ親切だし、部屋もそこそこ綺麗。特筆すべきところはなかったがけして悪くはなかったという印象だった。

 

1-5 グルメ三昧!小籠包・牛肉麺・激辛炒飯・・・

台湾の大きな魅力の一つは、小籠包を始めとするグルメである。とにかく滞在中は食べて食べて食べまくった。日頃の糖質制限など知ったことかと、夜中に炒飯をかっこんだ。
箸を入れると肉汁が溢れ出す小籠包、とろける牛肉とあまめのスープが染み渡る牛肉麺、いずれも期待通り。

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↑西門町の有名店にて牛肉麺。うまかったが、1000円近くした。台湾の物価は観光地になると日本と同レベルだ。

 

 

夜に市内各所で開かれる「夜市」では、多数の飲食系屋台が所狭しと並ぶ。しかし今回もっとも印象に残ったのが激辛炒飯の屋台である。夜市を散策している時に見つけて足を運んだのだが、これが辛党にはたまらない。鉄板にのせられてジュウジュウと美味しそうな音を立てながら運ばれてくる炒飯。見た目は普通なのに、匂いを嗅ぐとむせるほど。食べる前からその辛さが窺い知れる。

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いざ食べてみると本当に辛い。そしてうまい。語彙力がなくて食レポが下手すぎるのが悔しい限りだが、「辛美味い」というのはこの炒飯の為にあるのではないかと思うほど。台湾では割とメジャーなチェーン店のようだが、日本に出店しても一定の支持は得られる気がする。

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↑メニューも豊富

 

台北の原宿「西門町」

台北随一の繁華街である、西門町にも行ってきた。
街の中にはきらびやかなビルが立ち並び、ファッションやグルメなど若者文化の発信地だ。ファッションにも特に興味はないので、牛肉麺を食して早々に撤退。

 

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お洒落なブティックやタピオカミルクティーの店が立ち並ぶ。

 

千と千尋の神隠しで有名!「九份」に行くもあいにくの空模様

友人を空港まで迎えに行った後、一緒に九份へ行った。千と千尋の神隠しの舞台とも言われている、台湾屈指の人気観光スポットだ。
この日も多くの日本人が訪れており、歩けば数人に一人は日本人を見かけるといった具合。

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感想は「テレビやネットでよく見た風景だなー」という感じ。マチュピチュとかイースター島とか行ってきたせいで有名な遺跡やら景色やらに対して完全に不感症になっている。

 

とりあえず台湾のメジャースポットは行っておいたので、次回台湾来るときはプロ野球観戦オンリーで行こう。

台北以外にも、台中や台南のチームも行ってみたい。

日本より楽しい?台湾プロ野球の応援 ~台湾プロ野球観戦旅行記②~

唐突に思い立ち、台湾プロ野球観戦旅行へと旅立った前回 ↓

sakigake.hateblo.jp

急遽台湾プロ野球観戦旅行を思い立ち、球場までやってきた前回。

観戦直前に金欠に陥りながらも、無事プレイボールに。

 

1.ついに試合開始!すばらしい盛り上がり

前日から天候が不安視されていたが、なんとか雨も上がって午後18時に無事試合開始。この日は、ラミゴモンキースVS兄弟エレファンツの試合。街中でもほとんど野球要素を見かけなかったこともあって盛り上がらないかと思われたものの、それは杞憂に終わった。

 1-1さすがは人気球団!しかしビジターは…

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台湾球界1の人気球団だけあって、ラミゴ側の応援席はプレイボール時には内野席がほぼ埋まっている状態で、開始1時間後にはほとんど内野席はほぼ完売になっていた。

しかし一方のビジター側は・・・

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圧倒的に観客数が少ない。わずか10人ほどで応援する応援団には哀愁すら漂う・・・

  

1-2 野球のレベルは低め

野球のレベルは正直に言って低い。投手の球速は軒並み140キロいくかいかないくらいだし、守備の動きも緩慢。日本の2軍レベルくらいではないだろうか。王柏融も4割を打っているとはいえ、相手投手のレベルが低いのは少々気になるところ。

投手は直球主体、打者はフルスイングで長打を狙うといったメジャーリーグスタイルの野球なので、必然的に試合展開はダイナミックになる。痺れる投手戦といった展開は少なる反面、野球になじみがない人にとっては日本プロ野球よりも面白く感じるかもしれない。

 

1-3 お目当ての王柏融は不発・・・

この日は、お目当ての「大王」は3番ライトで先発。

残念ながらこの日は王のバットから快音は聞かれなかったが、応援歌が聞けて良かった。

ちなみに王の応援歌は、千葉ロッテの得点時のテーマと同じ曲を使用している。ロッテとラミゴは毎年親善試合を行っている影響からだろうか。なんにせよロッテファンとしては、否応なく興奮する曲だ。最近マリンに行ってもこの曲を聴ける展開にならないだけに、懐かしい気持ちにすらなる・・・

 

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↑ 王の打席動画

 

1-4 球団主導の応援、すごくいい

野球のプレーに特筆すべきものはない。しかし、台湾プロ野球の神髄は応援にある

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↑ラミゴガールのダンスに観客もノリノリ

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ラミゴガールの華やかなダンス、球場側で流される選手応援歌、スタジアムDJ、そして一緒に盛り上がる観客──まるでクラブイベントのようで自然と楽しくなってしまう

日本の応援団は有志でやっているが、台湾(ラミゴだけ?)はそのすべてが球団主導であり、演出も全て計算されつくしている。どちらが良いのかは人それぞれだが、ボランティアの応援団の場合はその年によって仕事の都合などで人員構成が変わって応援の質にバラツキが出るが、「やって頂いている」以上は文句をつけることもできない。

 

逆に球団が音頭をとっているのであればいつも同じ質が確保できるし、観客の声を取り入れて改善もできる。「応援」はプロ野球の重要な要素の一つであるにも関わらず、現状はほぼすべての球団が直接タッチせずにボランティアに任せている。考えてみれば異様な光景なのだが、長年作られてきた歴史である以上はそう簡単にテコ入れできないのかもしれない。台湾の良さも取り入れるところは取り入れてみてほしいが・・・

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↑ ラッキーセブンで出てくるスタジアムDJ

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チャンステーマは千葉ロッテと共通。千葉ロッテファンの自分は大歓喜

ラミゴ・モンキーズ 7回ラッキーセブン応援 - YouTube

↑ラッキーセブンは子供たちがステージ上で踊る


1-5試合終了、ラミゴ大勝利

 試合はラミゴが序盤・中盤と小刻みに得点を重ねて僅差でリードして最終回へ。4番が放った特大ホームランを放つなど、さらにリードを突き放して見事に勝利。

王の活躍は見られなかったが、来年我らがマリーンズで活躍してくれるはずだ(願望)

大満足だった台湾プロ野球。また来年も来たい。

2.試合終了。桃園市内のホテルへ

痺れる展開を制した、ラミゴモンキース。興奮も冷めやらぬ中球場を後にし、桃園市内のホテルに向かう。

2-1無料のシャトルバスで、球場から中道駅まで

球場を出てすぐの所から頻発している無料のシャトルバスで、近隣の「中道」という駅に向かうことに。中道からはローカル鉄道に乗り換えて10分ほどで行ける「桃園」の駅がホテルの最寄駅になる。

 

2-2 行先を伝えるのが難しかった

球場のシャトルバスに乗る際、行き先を伝えるのに少々苦労した。台北市内だと至る所に日本語の表記があったり、日本語を話せる人がいるのでどこへ行くのも簡単だ。ところが台北市から電車でわずか40分程度の桃園市内になると、途端に中国語以外は通じなくなる。英語表記もないので、書いてあることもほとんどわからない。

スペイン語なら使われている文字はアルファベットだし、英語とも似た単語が多いので書いてあることが読めたりする。台湾や韓国はメジャーな観光スポット以外に行く場合は難易度が一気に跳ね上がると思う。

 

2-3 ホテルに無事到着

親切な学生風の女の子が駅に向かうバスだと教えてくれたおかげで、さほど迷うこともなく電車に搭乗できた。彼女は日本語を勉強中なのか、知っている単語をひねり出しながら伝えようとしてくれた。台北でも感じたが、若い人で日本語を勉強している人が多い気がする。日本で将来働くために勉強しているのか、それとも学校で必修だったりするのだろうか。

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無事、ホテルに到着。なんだかんだ球場から1時間半ほどかかってしまったので、結果的には台北に戻ってもよかったかもしれない。

 

次回、球場観戦の「ついで」に行った台湾観光編。